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あなたの太陽光発電システムは正しく発電していますか?
(太陽光発電システムの正しい運転方法)

                              太陽光発電普及協会

山梨県支部 浅川太陽光発電所

 昨今、住宅の屋根等に太陽電池を取り付けた一般住宅を見かけることが多くなりました。10月の12・13日に伊豆半島に出かける用事があり、道々住宅の屋根等を観察しながら帰宅し、太陽光発電システムが取り付けてある住宅数を数え上げてみたならば250戸の屋根に太陽光発電が取り付けてありました。

私たちが、当初取り付けた頃は、日本全体で約700戸でした。それが一般国道を走行しながら250戸を見ることができるまでに普及してまいりました。
ここまで普及してくると、いろいろの問題が表面化してまいります。

 代表例を挙げてみますと次のようになります。

  1. 太陽光発電システムの販売価格はどれくらい。
  2. 販売店はどこにあるの。訪問販売は信用できるの。
  3. 太陽光発電システムの耐用年数は大丈夫。
  4. 元はとれるの。
  5. 故障した多場合の保証は大丈夫。

 以上の上位の問題については、インターネットや展示場で知ることができますが、設置後自宅に取り付けた太陽光発電システムが正しく発電しているかを確認したことが皆さんはありますか?
 実際に自宅に太陽光発電システムを取り付けているが、調べるのは発電量だけをモニターで確認しているだけの人がほとんどで、実際に太陽光発電システムが正しく発電しているのを皆さん確認したことがありますか?
 今、或るNPO団体が「PV健康診断」を実施しております。
 PV健康診断はNPO団体の会員以外も利用できますので試してみるのも良いと思われます。
 私たち、「太陽光発電普及協会」は太陽光発電を普及させるのには何が必要で、何を行えば太陽光発電を普及できるのかを機会あるごとに、10年以上の長期にわたり国政や関係各省庁や関係各機関及び太陽光発電システム製造販売メーカー等との協議を重ね今日の太陽光発電の普及してゆく姿を目にしております。
 当初の太陽光発電システムを取り付ける方々は、太陽光発電に関して少なからず学習し、システムの自作や取り付けを考えて導入したために、取り付け方による影響により正しい発電が行われないシステムは存在しなかったが、昨今の利益確保だけに走るような企業が出現するに至り、太陽光発電システムもその洗礼を受け、利益確保優先な考え方で取り付けられ、システムの組み立てが適正な考え方から外れてしまい、本来持っている性能を抑制する取り付け方を強いられ、正しい発電システムでの正しい発電が行われず、発電能力を活かしきれないものや、インバータの能力を活かすことができず逆に負荷を掛け発電量が減少しているシステムを見ることが多くなってきております。

 あなたの太陽光発電システムが正しく運転されているか確認してみましょう。

  1. 太陽光発電に必要な量の太陽電池が取り付けてありますか。
  2. 太陽電池を同一角度や同方位で設置していますか。
  3. 正午付近で南を向き太陽を見ながら両手を広げた範囲以内に障害物がありますか。
  4. 複数面に太陽電池を取り付けている場合は、各面の太陽電池の枚数は同じですか。
  5. 太陽電池ユニットのセル枚数は同じに設定してありますか。

 『これらの条件を満たしていない場合は、太陽電池で発電した電力は正しくインバータやパワーコンディショナーに送り出されず実際の発電能力を発揮しておりませんので正しい発電は行われずシステムロスが発生しております』

 6. 昇圧ユニットを使用していませんか。

 『昇圧ユニットやシステムを取り付けている場合は、ユニット内での熱消費や太陽電池の枚数による電圧変動により最低1割程度のシステムロスが発生致しますので、見た目よりは太陽光発電に必要な適切な枚数を設置してください』
 以上のような場合、一般的な電気知識のあるシステムエンジニアや電気工事士ならばこのくらいの知識は持ち合わせているので、設置時に検討するようにアドバイスを怠らないので、正しい太陽光発電システムが取り付けられ、正しい運転状態で発電され出力低下は起こりませんが、訪問販売員や下請けの取り付け業者には適切なアドバイスはなされず放置されているために不規則なシステムが販売され、太陽光発電システムの機能低下が発生しているようです。
 間もなく太陽光発電システムの機能評価や機能低下に関しての発表をNPOが行うはずです。もし、発表をしない場合はNPOが業者と組、業者の営利確保に協力する見返りに何らかの報酬を得ていることになると考えられる。
 信頼される団体になるには、この部分の襟を正し、会員や賛同者の不利益につながる行動は行わない方が良いと思います。
 私たち『太陽光発電普及協会』は、今までと変わらずに広い視野を持ち続け太陽光発電の普及に必要な行動を維持していきたいと各人が考えています。
 地球環境のために各個人が何かをすることが求められている今、少しの裕福感があればあとは心の幸せを考え行動したいと思います。今さえ良ければ、自分さえ良ければは通用しない時代が到来しているのです。 人がやるから始める時代ではなく、新しいことを考え学び行動することを求められる時代に突入したのです。私たちの行動が地球環境を変え地球温暖化を加速させています。庭にある椿が11月に入り咲き始めましたが考えてみれば紅葉も11月なのにまだ続いている。確実に地球温暖化が進行しているのです。
 南極大陸におけるボーリング調査から氷の中に閉じ込められているCO 2を調査したところ、現在の大気中CO 2濃度が南極大陸で何万年もかかって出来た氷の中に閉じ込められた気泡中の空気と比較すると一番濃度が高いことが判明しています。大気中のCO 2 濃度の上昇は国際間でのCO2排出権取引で抑制できるとしていた安易な先進国優位的な商業ルール学説が崩れた瞬間です。
 確実なCO2排出権取引が国内で必要になってきていますので、住宅用太陽光発電システムの正しい運転により正しい高効率の発電を実施し、CO2を発生しない発電が急速に求められ環境に優しい生活を確立しないと地球環境は急速に変化をすることになります。自宅に太陽光発電システムを設置している皆様、これから太陽光発電システムの設置を考えている皆様、正しい設置を行い正しい太陽光発電が出来る方法を考えて導入してください。 太陽光発電システム製造販売メーカーや販売店は、正しい形で設置できるように社員教育を実施し、取り付けた太陽光発電システムが最適環境で運転できるようなシステム販売をする必要があるのです。 「PV健康診断」が適切に実施されることを希望致します。

以上

2005.11.25.05


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