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八ヶ岳南麓における地球温暖化現象 2008 P2

 八ヶ岳南麓における地球温暖化情報を、今まで3年間にわたって発信してまいりましたが実際に八ヶ岳南麓に異変が発生したのを発見したのは、インターネットで情報発信を始める以前で、1990年代には小さな兆候は捉えていましたが、地球温暖化については、具体的に考えることではなく、ただ漠然と感じ取っていただけで、現在のようには、それほど重要とは考えておりませんでした。

なぜならば、現在の地球は、ここ数万年を振り返ると寒冷化に向かっているのではないかと推測されると、地球各地の氷床ホーリングの結果がものがたり、過去にも、地球が寒冷化と温暖化を繰り返していたことを示している結果が報告されているからです。科学の進歩により解析の精度が向上し、各年代における大気中の温暖化効果ガスの濃度が高かったことや、地球の動きについて、科学的説明がつき、長い目で見れば地球は寒冷化に向かっていると言う学説もあります。過去を知り、これからを見るか、現状のもてる情報で、予測しながら現状と過去を比較して行くのは、かなり難しいと思います。

参考資料
http://ja.wikipedia.org/wiki/地球寒冷化

 私は、過去の結果を知ることは大切だと思いますが、過去と似通った温度変化を現在の人類繁栄下の地球上で起こりえるとは考えにくいのが現在の地球環境と考えるのです。

過去の、寒冷化と温暖化には地球の自然現象の火山活動や地軸の変動や小惑星の衝突などが主なる原因で発生しており、長い地球の歴史からすれば、確実に寒冷化と温暖化のサイクルを繰り返して、行くと思われますが、現在は、地球上に広がった人類の活動により、生態系の破壊が加わり、地球自身が繰り返してきたサイクルとは違った温暖化現象を引き起こしていると考えられるからです。

特に、私が気にしていることは、空の色です。この空の色の変化に付いては、機会あるごとにお知らせしてまいりましたが、私どもには比較対照する空があるのですが、今回、山梨から東京、埼玉、千葉、と移動する機会があり、観察すると、都会に行くと、建物や空間により比較対照する空が無いことに気が付き、海辺に行くと海風のせいか、汚れが見えにくく、内陸部の関東平野では、地平線付近に黒く漂っている空気層のために、青空を比較するにも、汚れた下層空気層と比べるために青空が白く濁っているのを確認するのは困難であることが解りました。それと、生活に追われ、時間で移動している皆様にはこれらを比較するすべが無いことがわかり、私の言っていることを理解していただくのには、多大な時間と労費が必要になり、毎日、会社勤めをしている皆さんや、シフト勤務を続けている皆様にどのように理解していただくのはかなり難しいことがわかりました。また、私たちが地球温暖化情報を受けるのは、報道関係や新聞、情報雑誌、価格雑誌からが主な情報源で、実際に見てみる時間がない為に、テレビなどからの情報に頼りすぎている傾向にあるのではないでしょうか。日本の情報科学雑誌を購読したところ、色々な研究機関が発信している情報を私たちが読みやすく解説しており知識の少ない私などは、それらの情報に頼りがちでありますが、一番驚いたのは、スーパーコンピューターによる解析として、50年後の地球環境などを予測した環境シミュレーションでした。あたかもこのようになると強調した色図解となっており、これが研究結果として発表されていたのには驚きました。これらの予測は、コンピューターにパラメーター(数値的条件)変化させ、打ち込むこと状況を如何様にでも変化させることができるのです。コンピューター予測は予測であって、事実に近いものもあれば、かけ離れた状況を示す場合もあるのです。これらの予測はあくまでも計算による試算であり、実際はもっと違ったものになると予測できます。(コンピューターの予測より早くなる場合も)私たちが気象観測を記録しだしたのが航海時代になってからで、気象観測、機械観測が行なわれるようになったのは、ほんの数十年前なのです。

コンピューターに入力する変動条件の数値により、いくらでも変わりうる計算数値ではありますが、逆に言えば CO2 一つの条件だけの増加でも温室効果が発生する可能性があることを立証しているとも言えます。

私は、地球温暖化があたかも CO2 の増加により起きているがごとくの現在の報道や政府等の二酸化炭素だけにマトを絞った地球温暖化対策には疑問を隠し得ません。

八ヶ岳南麓における地球温暖化現象については、できるだけ実例を上げて、私が用意できる範囲ではありますが比較対照できる方法で、皆様に御知らせして行こうと思います。

私は、スーパーコンピュターを利用した予測を利用するよりも、幸いにも、インターネットと言うツールが存在しますので最大限利用してまいります。

京都議定書以後、世界各国は地球温暖化の現実を認める方向になり、その主たる原因が二酸化炭素( CO2 )にあると言う傾向が見られますが、大気中の塵の増加によっても温暖化や寒冷化は発生する場合もあり、正確な原因はつかめていないのが現実で、人類の活動が活発になるに従い、その行動半径の広がりや産業の発達とともに地球環境に一番多く排出している地球温暖化効果ガスは二酸化炭素であるので、それが地球温暖化の原因として祭り上げられていると言って過言ではない。地球温暖化を促進させる地球温暖化効果ガスには多くの種類があり、第1段階が、 CO2 で、第2段階が CO2 の20倍以上の温室効果をもたらすメタンガスでと言うように複合して進むので、一つのガスを犯人に仕立てるのには危険な考えであると思われる。しかし、一部の環境学識者が売名行為に地球温暖化を利用して、環境関係の映画を作成し地球環境の異変を誇張して伝えていると言う学識者もあり、多くの環境学識者の指示は、同一方向を示してはいませんが、現在の私たちのもっている知識を動員して現状を把握すると、地球寒冷化と地球温暖が同時に存在していて、キッピングポイント(臨界点)を迎えているのが現実であると言える状況でもあるのです。


(記事 8017 山梨日々新聞より)

八ヶ岳南麓において、それらの状況を示していると思われる現象をここから紹介して行きます。特にそれらの現象が春先の桜と桃の開花時期に確認できました。前回も紹介してあるので、また同じ写真かと思われる方がおられると思いますが、以下の点に注意して見比べていただきたいのです。

  1. 大気中の透明度
  2. 咲いている花の色
  3. 山に残っている残雪量
  4. 周囲の植物の生育具合

これらのことに注意されて、見比べて下さい。まずは桜の開花写真です。


2006


2007


2008

つづいては、八ヶ岳と桃の花


2006


2007


2008

各写真とも、撮影時間、撮影場所、撮影時期、をおおむね合わせてあり、どの条件においても開花数日の範囲で撮影しております。

桜の開花写真では、大気中の透明度と空の色に注目してご覧ください。

空の色がここ3年で劇的に変わり、撮影条件としては雨上がりの早朝を撮影条としておりますので、大気中の塵は、雨に洗い落とされているはずですが空の色が違ってしまっているのです。朝日による影から撮影時間がほぼ同じ時刻であるのが確認できると思います。このような空の色の変化がなぜ起きているのか、私にはこれらの原因は科学的に実証できません。撮影に使っているデジカメは同じものを使用し修正等は一切しておりません。

つづいては、八ヶ岳と桃の花の写真について見比べていただきたいと思います。

この3枚の写真で見比べていただきたいのは、花の色が年々薄くなっていることです。

老木ではあり得るのですが、若木の成長過程で樹勢力に満ちている木の花の色がこれほど違うのは、土中養分による影響かと思いましたが、桃の木の下に生育している草の背丈や色を確認するとほとんど変化がないのに、この桃源郷の桃の木の花全部が色あせているのと、2006年は、ほとんど全体が一斉に咲き誇っていたのに、2007年2008年と微妙に各個体別に花のほころびに時間差が出てきているのが気になります。

また、本年5月に入ってからの八ヶ岳の気象現象として、私も長く生きていますが、5月の初旬に入道雲(積乱雲)の発生を2度も目撃したり、庭の椿が6月になっても花が咲き、とうに夜間の気温が15度以上になっても良いのに、6月なのに10℃を示している。日本上空のジェット気流の異変については、前にお知らせしておりましたが、これほどの気象変化を伴うとは思いませんでした。地球大気中の温度上昇により大気対流層の拡大が低気圧の発達に大きな影響を及ぼし、低気圧が夏冬関係無く大型化していることは、ここを読んでいる皆さんはすでにお分かりだと思います。


(記事 8018 )

また、低気圧に関係無く大型の積乱雲の発生を確認示した写真がNASAから発表されています。


(記事 8019 )

このように局地的に大型化した積乱雲の下では予測不能な大規模な気象変動(竜巻や雹害)が多発することが予測でき、それらを統合し、日本に当てはめるとこのような記事なります。


(記事 8020 )

これらは全て確定要素であり、最悪の場合は、これらのことが起こり又は、それ以上の災害を招くことになるとの警告であることを忘れては行けない。

昨年の同時期に、アヤメやアイリス、アカシヤが異常生育のため背が低かったり、花がつかなかったりしたことを報告致しましたが、本年は天候不順にも係らず、生育が順調で多くの花を開花させております。




(写真 2324・2325 )

これらのことから、昨年が異常で本年の姿が本来の姿で、植物には裏作と言う現象があることを忘れては行けません。

また、局地的現象で、全体を捉えるのではなく、点と点、点から面へ、面から広域へと言うように細かな情報を集めながら全体を見て行くことが大切で、短い期間で結論を導きだすのは危険が伴うことを忘れては行けません。しかし、長い時間をかけて研究結果を導きだし、対策を決定するだけの時間がないと思われるのが現在の地球環境です。

私が、八ヶ岳南麓に居住していながら、多くの情報にふれることができるは、情報文化の発達によるところが多く、便利ではあるが、それらから得られた情報をどのように処理し、実際の状況にあてはめ対策を考えて、生活に活かして行くかが問題となっています。ある世界統計では、日本人は環境問題に対して高い関心を示しているが「現在の生活水準を地球温暖化対策の為に下げることができますか」の問いに対して「現在の生活水準を下げることは出来ない」と答えている人が統計を取った国々の中で一番高く、自分の生活を中心になりがちの、日本人の正確を良く現したものだと思いました。

そのような反面、多くの事態にたいして対処方法を持っているのも私たち日本人の特徴であることを知る場面が、災害時の救援活動の場面であります。多くの事態に対して予測し、必要な物を備蓄する計画や、備蓄用品の管理、入れ替えなどを順次行ない、事態に備えているのが日本の文化でもあるのです。世界の工場と言われている隣国では、被災者に対して、未だ救援の物資であるテントさえ満足に行き渡っていないようです。

日本で同程度の災害が発生した場合は、国民を上げての救援体制が稼働するくらいの時間経過が経っているのです。このように、国が違えば考え方も違うのは当たり前ですが、国民の命を守る力を常に付けているか、国民を守ろうとする体制を整えているかが問われる地球環境に急速に近付いていることだけは確かです。

話がそれましたので元に戻します。

日本人は、昔から貯蓄が美徳とされてまいりましたが、現在の社会情勢は、労費が美徳とされ、長期政権を続けるために官僚制度を確立し、国民中心のシステムでは無いシステムを作り上げた為に近年、急速にもしもに対応する力を失い、無駄遣いの労費型政府に作り替えられ、一部の階級の人が優遇される制度を作り出し、国民の経済力をむしり取る国家となり、経済的に裕福な一部の人を除き、国民の大多数が喘いでいます。

地球環境も同じ状態になりつつあり、私たちが「地球環境への備蓄」を始めないと、取り返しのつかない地球環境になり、大規模気象変動により、地球温暖化への急速な加速が懸念されているのです。

私のところは、農家ですから、必要と思われる半年分の備蓄は何とかなりますが、都会の皆さんは、どのように過ごすつもりでしょうか。一月くらいの備蓄はありますか。

地球温暖が急速に加速した場合は、自分の責任で自分を守ることが求められる社会になると予測できるのです。今までのように、行政が、政府が守ってくれるとは言えないのです。守られるのは一部の人だけに限定され、多くの人々は自分自身での対応をと、求められるのが、その先にあるのです。

以上

2008.06

今回は、地球温暖化が急速に進展した場合と、地球温暖化のメカニズムの不明確な部分についてお知らせいたしました。

今回も、うまく皆様に伝えるだけの文才の無さを痛感しております。

次回の文章は少しでも、皆様の参考になるような文章に、努力することを御誓いして、キーを叩くのを終わります。

浅川太陽光発電所
所長 浅川 初男
2008.06.05

▲上に

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