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浅川第5太陽光発電所[概要]

 浅川第5太陽光発電所は、総延長30mで多結晶太陽電池、総枚数90枚(30枚×3列)で構成され、太陽電池出力約15kWで発電を行ない、高効率運転を目指して商用実験発電を行ないます。共同研究者の設備も配置してあります。

実験施設は、山梨県北杜市大泉町の風光明媚な田園地帯に設置されており、近くには、浅川第2・浅川第4太陽光発電所があり、第5発電所に車を置き、散策しなが見学できる距離にあります。また、同市内の北杜市長坂町には2Mの太陽光発電システムが北杜市とNEDOとの共同実験より建設される事になっております。


(写真、11138・八ヶ岳ジャーナルより)

浅川第5太陽光発電所は、1994年から太陽光発電を初めて、研究を続けて来た成果を集約した施設になっております。住宅用から研究を始め、商用に耐えうる信頼を得るために、10年に及ぶ研究成果が盛り込まれたものになっており、太陽光発電設備としては、実用性に適した完成度の高い施設となっております。
浅川太陽光発電所は、自然エネルギーの利用と、地域特性を活かした産業のあり方や、地域が持っている財産を如何に活用するかの観点から、八ケ岳南麓に降りそそぐ太陽の恵みを古来より、生かしてきた英知の伝承「農業」とこれからの八ヶ岳南麓における農業の道筋を開くアイテムとして、自然エネルギーの活用を考え、環境に優しい太陽光発電を取り入れることにより、これからの農業の道筋を切り開こうとするものであります。
 太平洋戦争(第二次世界大戦・大東亜戦争・日中戦争等)が終了し、戦後復興が始まり、日本が高度成長するとともに、生活水準も上がり、全てが便利の方向に向かい、それとともに産業構造が複雑化するとともに、一次産業から二次産業へと、産業人口の移行が進み、現在では二次産業からサービス産業に産業人口が移動し、物作りの現場から人がいなくなり、数値に置き換えることができるところは、機械に変える物作り現場となりました。結果として、大量生産・大量消費の時代を作り出し、繁栄をしてまいりましたが、消費人口が把握できる時代の到来とともに、物作りを考え、必要に応じた物を作り出す基本が無ければ、新しいものが生まれないことも学びました。しかし、一次産業である農業現場では、農業存亡の危機に値する深刻な問題が発生いたしました。
 農業にも、機械化の波が押し寄せるとともに、農機具の大型化に伴い、広い圃場が求められ、日本全国で、圃場整備が行われ農業の近代化が、昭和40年代から現在まで続けられており、機械化により余った労働人口は、物作りの生産現場へと向かい、この時期を境に農業人口は激減致しました。平成には入り、農業現場では、度重なる減反調整と収益性の低さから、農業後継者の不足が問題となりましたが、補助金政策により、農家に米の生産から他の物への生産転換が求められ、労働力のある農家は、試行錯誤で国策に対応してまいりましたが、対応出来ない農地がこの頃から目立ってまいりました。高齢化による耕作放棄地が出現し、米作以外に適さない農業生産力の低いところでは、耕作を放棄する農家が発生致しました。国策により、広がる荒廃農地を目にした私たちは、高齢化により耕作が放棄されている農地を、元の農地に戻せないかと思案した結果、農地に太陽光発電を導入して、経済的生産と、農業生産を結びつけ、荒廃農地の広がりを止めようと、1996年から、荒廃農地において農地に太陽光発電導入研究を始めました。

私たちが、地主から借り受ける農地は、写真のような農地です。

このような農地を、自費で開墾し、整地し、圃場整備を行い農地として、自費で復元出来るところまで行ない、農業基盤である耕作地を確保致します。

耕作地として復活した場所では農業生産を行ないます。(蕎麦、季節野菜等)

今回は、そのような農地に、今までの10年間の研究成果をもとに、傾斜地の圃場における畦半(土手)部分、農地面積の20%以上を占め、土手となっている部分に太陽電池を設置し、高齢者の農作業の軽減策として、土手の補強を含めた設置方法で太陽電池を設置致しました。

私たちは、地域特性を活かし、地域環境や地域の自然エネルギーを利用して農業の発展や生活環境の保全に努力し、八ヶ岳南麓の環境保全を基本理念としております。今回の発電所が稼働しますと、各発電所は全力で農業の支援プログラムを発動し、農業生産と自然エネルギーの利用方法を結びつけ、皆様にお知らせし、農業と自然エネルギー利用発電が、共存する施設となります。
また、八ヶ岳南麓から情報を発信するとともに多くの特産品を紹介する予定です。  
 12月の特産品紹介『クリスマス 絵梨花』を紹介致します。
(現在は、契約栽培ですので、販売路は一部に限られております)
かわいい花を見つけた時には、生産者の努力を思い出してください。

季節ごとに変化に富む、八ヶ岳南麓の自然、その、懐にいだかれて 私たちの、太陽光発電施設は点在致します。

12/04.2006
浅川太陽光発電所
所長 浅川 初男

▲上に

浅川太陽光発電所 - 八ヶ岳・北杜市大泉 -
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