題字:福島県三島町長 齋藤茂樹

『古里』
小馬崎達也とパンゲア
Former Home
Tatsuya Koumazaki & PANGAEA
あなたの心の古里へ
〜懐郷の響き〜
PMF-011
視聴コーナー



写真:竹島善一/ Photgraph:Zenichi Takeshima
桐のギター 齋藤茂樹三島町長

1. 古里 / Former Home(6:59)
2. 草原の鼓動 / Beat Of A Steppe (5:33)
3. 奈呉の月 / Moon At NAGO (13:26)
4. 葦舟 / TOTORASU (6:41)
5. 舟屋の歌 / FUNAYA <Song for Mather> (6:20)
6. 懐郷 / Longing For Home
  (伊根与謝コイ/INE yosakoi)(5:49)
7. 秋冷の刻(とき)
  / For The Time of Autumn Chill (9:13)
8. 異邦人 / Stranger (6:36)

total: 1:00:41

小馬崎達也 (桐ギター) / Tatsuya Koumazaki (Paulownia guitar)
吉口克彰 (琉水鉦、パーカッション) / Katsuaki Yoshiguchi(Rusuisyo,percussion)
仲林利恵 (篠笛、箏) / Rie Nakabayashi(shinobue,sou)
小林政高 (和太鼓) / Masataka Kobayashi (Wadaiko) <2.6>
石川高 (笙) / Koh Ishikawa (syo) <3>
金子純(ベース) /Jun Kaneko Double Bass) <1.4>
黒越一夫(朗唱) / Kazuo Kurokoshi (Rosyo) <3>

All composed by Tatsuya Koumazaki

Engineer:小馬崎達也 Tatsuya Koumazaki
Mastering Engineer:木坂忠明(Della Inc.)Tadaaki Kisaka
題字:福島県三島町長 齋藤茂樹/Mishima machi Mayor Shigeki Saitho
表紙写真:竹島善一/ Cover Photgrah:Zenichi Takeshima
カバーデザイン:野村直樹 / Cover Design:Naoki Nomura
Produced by Tatsuya Koumazaki (Pangaea Music Farm)

Special Thanks:
Dragan Dragin Biljana Golubovic Dana Rohanova
桐の里三島町長 齋藤茂樹、奥会津書房 遠藤由美子、
伊根塾、伊根町商工会、茶位ギター工房 茶位行信、
小林十三ギター工房、中尾貿易オベーション佐伯稔、
ホワイトスクーナー矢部正人、手塚正人、高岡市万葉歴史館

3.奈呉の月
奈呉の海
あゆの風 いたく吹くらし 奈呉(なご)の海人(あま)の
釣する小舟(をぶね) 漕(こ)ぎ隠る見ゆ
 (巻17−4017・大伴家持)
現代語訳
東風が激しく吹いているらしい。奈呉の海人の釣りする小舟が、
波の間に漕いでいるのが見え隠れしている。

奈良時代に国府があった高岡市伏木と、射水川(現小矢部川)を
挟んで対峙する 新湊市の海浜部に「奈呉」と称する地区があります。
「奈呉の浦」は、この一帯の海岸のことを指しています。
協力:
高岡市万葉歴史館


 小馬崎達也と伊根の馬鹿友達
 達チャンとの出会いは平成7年からはじまった。阪神淡路大震災の年である。
その当時、東京の大学生であった小松君(京都府宮津市)の紹介であった。又、主催の伊根町商工会青年部が初めて雪の降るリスクの一番おおきな冬場にイベントを企画した年でもあった。1月の最後の土曜日に開催予定で事業を進めていた中で大地震が起こった。町内から色々の意見が出てきた。「こんな時に、するべきではない」等々である。会議等を開き意見を集約し、バザーの売上金を全額寄付し又、会場で寄付金集めもする事で開催決定をした。しかし、である。
お金が無いとステージはどうするのか?知り合いの商工会員の大型トラックを借りて荷台を利用してステージとし、雪が降った時の事を考え荷台にテントを張った。雪が降ると寒いので暖房は、ドラム缶を半分に切って、その中に薪を燃やし暖房とした。最高のステージが出来上がった。今から考えるとその上で演奏した人間も普通じゃないし、そんな場所を考えた者も普通じゃない。当日は、小雪が降る寒い1日となった達ちゃんは、ドラム缶の暖房にむせながら、手を暖めて一生懸命演奏をしてくれた。1人の観光客が最後までイベントに参加してくれた。手作りの最高のイベントだと。昼間のイベントが終了すると、夜のイベントが待っている。実はこれが本命である。スタッフ全員が、参加する自分たちのイベント、冬場だけの最高の濁り酒、準備は万全、これがこれから続くであろう達ちゃんとのお付き合いの序曲の幕開けであった。痛い頭を抱えながら翌日を迎えると、翌日にまわしたテントの回収が失敗であった。イベント広場は真っ白の雪模様、今から考えると、むちゃをしたものである。
 これをきっかけとして、翌年から冬のイベントには達ちゃんは無くてはならない存在となった。冬が近づくと連絡がある、こちらも予定を入れる。ステージは、若干ではあるが場所を移動した為、良くなった。しかし、ビールケースを土台にし、コンパネをのせ、周りを大漁旗で飾ったステージが8回目の今年である。年々少しづつではあるが改善された。ドラム缶の暖房がストーブになり、ステージらしくなっていった。イベント参加の皆様も達ちゃんを覚えてくれるようになった。夜のイベントでは、大きなホールの宴会場に輪が出来、酔っぱらいの面々が踊って楽しんだ。達ちゃんの友情出演の面々、酒豪自慢、全員が濁り酒の餌食になった。地元の人たちは怖さを知っているので、ある一線からは、絶対手を出さない。実は、達ちゃんは2部のイベントに出演するために遠くから年に1度足を運んでいたのである。友達が濁り酒の餌食になるのを見たいが為に、又自分も楽しむために、今年で8回目を迎えたが文章では書ききれないぐらいのエピソードが沢山ある。それだけ馬鹿になれる人間が沢山集まったのである。ある時、永濱さん大雪になって誰もイベントに参加が無かったら仕入れた食材はどうするのかと真剣に聞いてきた。私いわく、テントを会場の真ん中に全部集めてスタッフで大宴会をしようと言ったら、いいのですか?いいではないか自分たちの事だもの、どんなときだってあるよ。ケセラセラだ。今、達ちゃんの音が、形で伊根町に残った、「伊根よさこい」である。私が伊根塾の事務局長をしている時に頼んで音を作ってもらた。この音に合わせて子供を含む大人が踊っている。昨年は、中学の運動会でもとり上げられ達ちゃんの音が形として披露された。だらだらと長い文章となってしまったが、これからは寒い冬ではなく、暖かい夏に、海の上に筏ステージを設け伊根湾で演奏して頂くことを考える毎日である。   伊根の馬鹿友 永濱 克良

CDの問合せ:<pangaea@sa2.so-net.ne.jp>
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