太陽光発電システムの価格と販売方法 （太陽光発電の価格は安くなったの？）

　　2005.05.21

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　太陽光発電普及協会　山梨県支部
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　浅川太陽光発電所　　所長　浅川初男

　昨今、私どものホームページを介して、太陽光発電の設置価格についての質問と御相談を寄せていただき、私どものホームページが、皆様の環境問題取り組み時に参考になっていることに大変喜ばしく思っております。また、私どもを参考にして太陽光発電システムを取り入れる家庭が増えていることは、環境面で地球を大切に思う心が増えて地球の未来に一筋の光明がさされ、多くの人々に地球環境問題が理解されることを願っております。
　しかしながら、太陽光発電販売業者とのトラブルが発生しているのは事実です。
トラブルの発生防止の観点から、今回、私どもに質問と対応を御相談いただきました相談者のお声と回答の一部を勝手ながら、紹介させていただきます。

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浅川様

　突然のメールだったにもかかわらず、ご親切な助言をいただき、
ありがとうございました。
　今日の午前中、販売員の方に来てもらって、見積書をいただきました。
各部品の価格はメーカーの提示してあるとおりで問題はなかったのですが、
私どもではわかりづらい設置費・工事費等がエネルギー財団の出している
平均価格に比べてずいぶん高いように感じました。

　エネルギー財団の予約受付通知書はいただいていますが、その後の書類は
とりあえずこちらでストップしています。もし、このまま契約を継続するに
しても、業者任せにせず自分たちで作成していくつもりでいます。
　
　２年以内の解約については当然解約手数料や、備品撤去の費用は払うこと
になるのでしょうか？

　安易に簡単な説明だけで、契約してしまったことを後悔していますが、
太陽光発電の意義については以前から関心があったので、できるだけ業者とも
細部まで話し合いをして、納得のいったところで設置できたらと思います。

　それにしても今回のことに気づいたのもそちらのＨＰを見たから
ということであり、あわせて大変感謝しています。本当にありがとう
ございました。

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こんばんは。
私、**に住む**と申します。
浅川太陽光発電所さまのホームページを拝見させていただいて、悪徳業者について気になった点がありましたので、質問します。
このたび、家に太陽光発電の訪問販売がきまして、地区限定20件でモニター価格でということで、話を持ってきました。
販売員の話で家の過去一年分の電気、ガスの使用額を調べ太陽光発電でつくった電気と余剰の電気を買電し、なおかつ深夜電力
の契約に切り替え、蓄熱温水器と組み合わせた場合、月々の支払いはずっと安くなりその分を太陽光発電の返済に充ててください。
計算ではほぼとんとんになる。とのことでした。
後、この地域は家が18件目だと言うのも手伝って契約をしました。
しかし、こちらのホームページの悪徳業者の欄でいくつか気になる部分あるので、いけんを聞かせてください。
1　通の多い道に面しているので宣伝になる。
2 モニターキャンペーン中限定価格
3 契約中、上司に連絡をいれまだ枠があるかの確認を入れる
など、当てはまる箇所がいくつかあるので、気になってます。

返信

インターネットでの価格調査では、販売会社のホームページの価格になっておりますが
この価格表から推定するに、かなり高価な買い物のようです。
架台と工事費が異常に高いのと売電メーターがデジタルの場合はこの位の価格になるのですがデジタル表示のメーターでないとすると高すぎると思います。

質問

業者はテレビCMをうって人気タレントを使い宣伝をしているので、そんなことはないと思いますが気になります。
契約時の見積もりを添付しますので、見てください。

返信

オール電化は太陽光発電とは関係がないと考えておりますので普通はこのような見積はしません。
最初からオール電化の商品を組み入れた価格を設定し、値引きをしているように思えます。商売がうまいと言えます。

質問
また、契約解除は2年間大丈夫とホームページに書いてありましたが、契約書の裏に8日間のクーリングオフ以降は総額の2割りの代金の支払いと書かれています。

返信

国からの補助金を受けた場合は、補助金に対して報告義務が２年間ありますので、この間は契約解除の対象になります。
契約書にクーリングオフ以降は総額の２割りの代金支払と記入することは、補助金対象以外の商品が含まれていることを示しているととれます。
契約書に現状復帰の項目があれば良いのですが？
たぶん説明をしつこく求めると黄色で書かれている部分が太陽光発電部分でオール電化は別途扱いです。
値引きをしますのでオール電化がおとくですと答えると思います。
モニター値引きなるものが一体なんなのか疑問が残ります。

質問
契約日　5月5日
工事予定日　6月12〜です。
また、補助金の予約受付通知書は着ていません。
お忙しいところ大変申し訳ありませんがよろしくお願いします。

返信

簡潔に説明しますと、うまい販売方法を考えだしたとほめるべきかも知れません。
この方法だと、法的に違法な販売は無いように設定されております。
契約前であったならば他社との競合見積をとれば参考になったと思います。
クーリングオフの期間をすぎて工事に取りかかるのは新しい方法です。

ご本人が納得されて契約を行ったのであれば、疑問点は販売店に聞き納得できない場合や
どうしても心配の場合は消費者生活センターに相談するのも良い方法かも知れません。

　　　このような回答になりますが参考になりますでしょうか？
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浅川さま

早々のお返事ありがとうございました。
私の返信が遅くなり申し訳ございませんでした。

今回の契約は解約したいと思います。
しかし、太陽光発電については以前より興味があり、
今も変わりません。
今回は情報収集もせず、業者の言い分を信用してしまいましたが、
今後は浅川太陽光発電所様、新エネルギー財団、他のホームページを
チェックし、自分で納得した上で太陽光発電を導入したいと思います。

ありがとうございました。
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> on 05.5.17 10:54 PM,
>
> はじめまして。こんばんわ。
> **と申します。

>返信
> はじめまして。
> 浅川太陽光発電所　所長の浅川初男です。

>質問
> ホームページで太陽光発電について検索していて
> こちらの悪徳訪問販売のページにたどり着きました。
>
> こちらのページにもっと早くたどり着けばよかったのですが…
>> 引っかかってしまいました。
> まさしくこちらのページに書いてあるような販売方法でした。

>返信
> 悪徳商法については、かねてより皆さんからの御相談が有り各太陽光発電システム
> 製造メーカーとも話し合いをし、ホームページで公開しております。
> また、国の補助金先である新エネルギー財団とも話し合いの場をもって
> 私どものホームページ等で情報公開しておりますが、昨今、訪問販売の各社の中には
> ここに記載した例以外の方法で販売をしているのを確認しておりますが
> 詳細な販売方法のデーターが不足しており、公開しておりません。

>質問
> ４．５６ＫＷのシステム（**製）ですが約４６０万ぐらいなのですが
> 妥当な額でしょうか？業者は平均ぐらいと言うのですが…

返信
４.５６ｋＷのシステムで計算いたしますと
最も安価の業者見積で約２８０万円
割高の業者見積で約３２０万円となりますので、*****様のお宅では、
追加工事として、電機温水器、またはエコキューウトの他に
ＩＨクッキングヒーターを設置していると考えられます。

給湯設備は工事費込みで８０万円位で、ＩＨクッキングヒーターは工事費込みで５０万円位です。これらの設備をつけての販売だと総額で約４６０万円位になると思います。
オール電化工事を行なったのであれば多少割高の業者に 工事を依頼してしまったのかと思われますが、太陽光発電システム（屋根等なのどの吹き替え工事や補強無し）だけであるならば 違法販売と考えられます。

>質問
> また、月間の発電量は平均で８２０ＫＷぐらいあると言うのですが…
> 実際のデーターはなかなか教えてくれません。

返信
こちらの計算では、最適条件の場合にこの数字以上になる可能性が有りますが、月平均で、８２０ｋＷは疑問です。月平均で８２０ｋＷといった以上は書面等で保証書をいただいておくべきでしたね。

>質問
> クーリングオフ期間は済んでいるのですが、設置はまだなので解約したいです。
>
> 解約は契約後、２年以内なら可能と書いてありますが、詳しく教えていただけない
> でしょうか？

返信
この解約条件は、新エネルギー財団との契約により、補助金を支給され
補助金の支給により付帯する義務期間を示しております。
補助金申請に違反（訪問販売法）があった場合を示しております。

解約については、お近くの消費者相談センターへ御相談ください。

契約の経緯や契約書等を見ておりませんので
御相談金額からの推測では現状では、このようなアドバイスになります。
　　　　　　　　　
*****様の参考になれば幸いです。******
返信
こんにちは
******です。
お忙しいところお返事いただきありがとうございます。
お教えいただいたことを参考にしてみたいと思います。
どうもありがとうございました。
on
　　　　　　　　　　　　********************

以上が最近、気になった問合せです。昨今は、太陽光発電システムの価格についての問合せが多いので今回は、太陽光発電の設置価格についてお知らせいたしたいと思っております。

　太陽電池の価格は、技術進歩のおかげで、私どもが当初、太陽電池を購入した当時に比べて、工場出荷価格で１０分の１以下の価格になっておりますが、皆様のお手元に届く頃は消費税が加わり、５分の１以下の価格となっており、中間マージンの少ない業者ほど、太陽電池の販売価格が安くなっているはずですが、何故か安くならないのが現実です。

　現在私どもで太陽光発電システムの価格で調査確認できている１ｋＷ当たりの販売価格は、４０万円台から７０万円台にわたって広がっており、特別工事（屋根の張り替え等）を行なっておらずに、これらの価格を超えて販売している場合は、契約や購入を取り止めた方が良いと思います。
また、個人がグループを結成し、共同購入で１ｋＷ当たり２０万円台の例も有ります。

（こんなことを書くとまた、営業妨害だとして嫌がらせや、価格調査に出向いた時に妨害が有りそうですが、私どもが調査に入る場合は違法行為の証拠を実証する調査なので、調査妨害行為に対しては、関係各機関との連携と民法、商法、刑法で対応いたします。）

太陽光発電システムを家庭に設置する場合は、多くの業者の見積を取ったり、すでに設置しているお宅に相談するなどして、正確な販売価格を知る努力を行ない太陽光発電システムの導入を検討し、価格や設置方法等納得した上で契約をすることをお勧めいたします。

現在の訪問販売法では、抱き合わせ販売は禁止されており、太陽光発電に関しては国からの補助金を受ける場合は、太陽光発電システムが補助金対象となり、他の設備は対象になりません。
しかし、訪問販売業者は、利益確保の為に巧みにオール電化機器を抱合せ販売を実施しており、販売主力が何なのか消費者にわからないように、巧みに消費者をごまかしている例がありますので紹介いたします。
太陽光発電システムとオール電化システムを同一業者が同時期に設置した例で、見積書から拝見したときに、やけに値引きが多いことに気がつき、詳細を確認すると、個々の機器や機具の取付工事費が、別々に計上してあり、それらの取付工事費をサービスとかモニター特別割り引きとして値引きしている例が多数見受けられました。
最初から機具や機器の価格には販売利益が含まれ、配線工事費等は配線距離×ケーブル工事費で計算するところを、個々の機具や機器の取付に対して別々に計上し、機器や機具を取り付けるごとに工事費を別々に計算し、二重、三重に経費を請求し、重複部分を値引きと証して、あたかも割安になった印象を与え、契約する方式が見受けられた。

これらの販売方法の為に、太陽光発電システムの工場出荷価格は低下しているのに、消費者にその恩恵が回りにくい構造が作られようとしている。
このために、国内での太陽光発電システムの普及が進まず、工場出荷価格を引き下げる努力をしている太陽光発電システム関連メーカー各社は、国内出荷よりＥＵ向けに出荷した方が儲かるために、現在は海外向けに太陽電池の生産のほとんどを向けている。
日本製の太陽電池の技術的評価はＥＵでは高く評価され、信頼性も高く、日本国内の評価よりも人気のある商品となっている。（ＥＵ各国のエネルギー政策が日本と違うため）

日本国内では、違法な訪問販売がさらに増加する心配がある補助制度が環境省から
　　　　　　　　２００５年５月１６日発表になりました。

この補助金制度は『環の匠（わのたくみ）住宅』として一般公募が開始されました。
内容は、一般住宅向けに太陽電池パネルと高効率給湯器、冷暖房効率を高める断熱工事を普及させるための補助事業としている。
全国で一千世帯が対象で、３種類の対策をまとめて講じた場合、国が４０万円を補助しする。新築だけでなく建て替えやリフォームでも良いとしている。

この制度が悪用され、悪徳リフォーム業者や悪徳訪問販売業者の育成につながらないように、環境省・国土交通省・経済産業省は連携を密にし、広い視野で補助金制度の運用を監視し、消費者に被害者が発生しように、悪徳業者の参入を阻止しなくてはならない。
今回は、各省庁の連絡体制や監視体制が正しく機能するかではなく、正しく機能し地球温暖化防止の呼び水になる制度にしなくてはならない。

そのためにも、各工事の適正価格を表示し、特にリフォームついては適正価格を常に公共機関を通じて知ることが出来るようにすべきである。
太陽光発電システムにおいても、１ｋＷ当たりの価格で３０万円台から７０万円台まであるようでは、自然環境を大切に思う心が悪徳リフォーム業者のえじきになるのが目に見えている。太陽光発電システム等を導入する場合は、必ず各社の見積を取り、納得した上で購入契約を結んでください。確実な見積を取りたいのであれば、各社の商品を扱う代理店等から取る方が、系列系の代理店価格よりも確りしたものを手に入れることができる場合がありますので、調べるのをインターネットだけでおわらず、各社の販売店からも見積を取り寄せることをお勧めいたします。

私どもと、同じような活動をしている団体がありますが、そちらの団体では、苦情や相談は現在受け付けていないようです。団体内部に太陽光発電販売業者と深く係わっている方や電力会社関係者がおり、苦情や相談には係わりたくないととれる姿勢があるようです。
団体内部では、太陽光発電の普及には、色々な問題等を議論したり、公表し、多くの方に実態を知らせようとする動きがあるようですが、難しいようです。

私どもは、個人の単位の行動で資金面には不安はあるが、太陽光発電設置者が手をつなぎ、外部からの影響を受けずに行動するボランティア団体です。
私のホームページから問合せをメールで沢山いただきましたが、ウイルスが添付されているメールには御返事できません。また、私のホームページは、更新時に検閲を受けておりますので、つながりにくくなることや検索サイトから排除されている場合がありますので、直接検索で御覧ください。
特に、スポンサーの影響が濃い検索サイトでは、太陽光発電所検索しても下位にいない場合がありますので、直接検索で浅川太陽光発電所を検索してみてください。

2005.05.21