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環境省・ソーラー大作戦∞摩訶不思議

環境省により8月の末に、ソーラー大作戦なる報道発表がありました。

報道関係各社の報道によると、太陽光発電世界一奪還のために環境省が
「ソーラー大作戦」と称して、太陽光発電設備設置量でドイツに抜かれた世界一の座の奪回を目指すとともに、地球温暖化対策の強化につなげるとして、環境省が2006年度から、太陽光発電設備の設置後のCO2削減努力に対して各家庭に補助金を出したり、大規模なシステムの導入を促し、地球温暖化対策の強化につなげる事業を展開するとのことである。

この「ソーラー大作戦」の内、新たに実施する家庭への補助金制度に対して、疑問があり、地球温暖化対策の強化につながるか疑問が生じている。

今までは、「住宅用太陽光発電導入促進事業」(経済産業省)の継続により、一般家庭が太陽光発電設備を設置する場合に補助金が出されてきたが、2005年度で打ち切られる。 環境省は、省エネ努力に応じて補助金が増えるインセンティブ(動機付け)をつけることで、一般家庭への太陽光発電設置を増やすとともに、CO2排出量の削減も図るとしている。
環境省が、新たに実施する家庭への補助金制度は、各家庭への電力使用量をもとにCO2排出量を計算したうえで、自費で太陽光発電の施設を導入してもらう。その後電力使用量をもとに削減できたCO2排出量を算定し、量に応じて3年間、設備費用の一部を補助する、というしくみ。
と報道されていたが、この補助金制度は、悪徳訪問販売業者に悪用され、消費者(太陽光発電置者)が必要経費以外の高額の出費を求められることに繋がる
恐れが懸念されるが、環境省には、一般家庭への補助金制度が今まで無かったために、悪徳訪問販売業者の格好のセールスポイントになることが予測される。

 予測される悪徳訪問販売業者のセールス例をあげると次のようになる。

環境省により、一般家庭に太陽光発電を設置した場合、補助金が支払われることになりました。
この補助金制度は、太陽光発電を設置していただいた御家庭に対して、3年間にわたり、補助金が支払われます。特に、オール電化にした場合に補助金金額が最大になりますので、オール電化をお進めいたします。
この補助金を受けるには、現在の電気の使用量と太陽光発電システムを設置後の電気使用量からとの差で補助金が決定されますので、オール電化に切り替えて、電気の使用量を増やすことにより、補助金金額が多くなりますのでエコキュートや深夜電力利用温水器、蓄熱暖房設備、IH調理器具、床暖房、等を太陽光発電システムと同時に取り付けて、電気の使用量を増やすことにより、環境に優しく、エコ生活につながりオール電化によりCO2の排出がありませんのでの地球温暖化対策になります。是非、太陽光発電システム設置にあわせてこれらの工事を行い、3年間にわたり補助金を受け取りましょう。

以上のような悪徳販売セールスにつながりますし、ソーラーマイレージ事業と称して、CO2ポイントも貯めることができます。などと言葉巧みにセールストークを行えば、環境問題に過関心のある人は、ほとんどひっかかります。

 私ども、「太陽光発電普及協会」が求める姿は、太陽光発電システムを設置することにより、地球環境の悪化を防止するとともに、太陽光発電システムの正しい利用方法と真の地球の価値を知っていただきたいのです。
私どもは、太陽光発電を自宅に設置した場合は、自宅における使用量は必要量と見なし、自家消費が最も少なく、電力会社に自宅に設置した太陽光発電からたくさんの電力を販売した家庭が、環境にもっとも貢献した家庭だと判断いたします。『自家消費が少なく、それを上回る電力を電力会社に販売した家庭が一番、地球温暖化防止に貢献し、環境に優しい家庭だと思います』
今回の、環境省が行おうとしている「ソーラー大作戦」と称している事業が、一般国民のためになり、地球温暖化防止対策になるためには、私ども太陽光発電普及協会が懸念する材料を無くし、新しい補助金制度が太陽光発電普及に貢献し、地球温暖化防止につながることを祈念いたします。

太陽光発電普及協会  山梨県支部 浅川太陽光発電所
所長 浅川 初男
RPS法   発電事業者 浅川 初男
2005.09.04


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