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大規模気象変動 2007: P1 - P2(動植物編) - P3(八ヶ岳編) - P4 - P5 -

大規模気象変動 P5

 私たちが住む惑星である地球が、大きな気象変動にみまわれています。

 その兆候は今から20年ほど前に始まっていたのです。

日本からはるか離れた南極大陸において、日本の昭和基地において観測されましたが、当時は直接基地の近くに接岸できたことが喜ばれましたが、実際はその頃から地球温暖化は着実に進行して行ったのです。

南極観測は『宗谷』『ふじ』『しらせ』と砕氷性能が向上したことにより接岸できたとしていますが、昭和基地の周辺を確認すると、雪が無く、岩が露出しているのが近年の南極昭和基地の夏の風景となっています。

世界のトップが集まりダボス会議が開催され、意見交換の場においてビル・ゲイツが今最も重視していることとして、地球温暖化を上げ、自らが手本を示すとの発言があり、各国の報道陣を驚かせたが、さらなる驚きが各国の首相発言であらわになった。地球環境に危機感を抱いているEU各国と米国が温室効果ガス削減量を具体的に述べたのに比べて、日本の温室効果ガス削減の具体的方法と数量を示さない首相発言に対して、批判が各国から集中していたと報道があったが、ダボス会議での首相の発言を確認したところ、まさに他人任せの温室効果ガスの削減方法にあきれた。

「温室効果ガス削減がこれからの流通貿易社会の鍵になる」ことが日本では重視されず、お金と技術力だけで、具体的温室効果ガス削減量を提示せず、温室効果ガス削減に努力している国々を納得させることが出来るとしている発言には失望してしまう。洞爺湖サミットまでに温室効果ガス削減方法と削減量を具体的提示しなければ、国際経済社会からの産業用エネルギーや食物エネルギーを安定調達することは、これからますます難しくなると思われる。

世界各国の共通認識は「地球は今まで経験したことの無い速度で温暖化が進み、温暖化の原因は温室効果ガスである」が共通認識で、これからすべきことは温室効果ガスの削減をどこまで押さえながら生活環境を維持できるかと言う具体的内容になっている。その結果「人類には進歩が必要だが、成長は環境に合った成長を」と言うのが共通認識になっている。そのような中において、温室効果ガスを排出し続ける日本の政策により、日本企業は国際犯罪の標的になる恐れが発生してきている。日本に本社がある国際企業は早急に温室効果ガス排出削減量を四半期ごとに報告できる体制を整え、具体的数値を開示することがこれからの国際企業としての必要な資質になってきている。

と原稿を書いていたならば、またもや食品に農薬が混入していたことが発覚した。しかも、食品を製造したところは前にも同じようなことがあったようである。食の安全を考えた場合、休みがあったからなどと情報開示が遅れて犠牲者が出たと言われても仕方がないなどとは、言っておれません。日本は食品の80%以上を輸入に頼っている以上、海外からの輸入食品を使用した攻撃をも考えて食品の安全性を考える時代に入ったことを認識すべきで、特に国の中枢で対外政策に関係する人々は、発言に注意し、日本の食の安全を考える時代になったことを認識し、行動しなくてはならない。食品テロが何時発生してもおかしくない時代が到来したことを私たちも考えなくてはならない。「関係各省庁が対応方法を考えているはず」などと言っている場合ではなく、食品に関する情報公開をできるだけ速やかに行ない安全確保をすべきです。

食品環境と地球環境あまり関係無いのではと思っていましたが、輸入食材にたよっている日本の食料産業は新たな難題を突きつけられた。私たちの食の安全性が食料生産環境によって全く違い、日本農業の食料生産の場と同様に食に対する安全性に関する考え方が、全く違ったところから、わたしたちは食料を輸入している実態がハッキリした2008年の1月最終日です。

地球環境に話を戻します。

今回私が、ホームページ上で同じような原稿(八ヶ岳南麓における地球温暖化現象2008.1)を書いておりますが、どうしてこのような結果になったかと申しますと、地球温暖化現象が現象ではなく、温暖化へのティピングポイント(臨界点)を超えたことがわかったからです。2000年まではテッピングポイントが2010年頃と考えておりましたが、急速に温暖化が進捗していることが、私の住む八ヶ岳南麓でもあらわになり、山梨の果樹産業や米作に大きな変動が生じたことが山梨日々新聞に発表された。

(写真 08_001・08_002)

気温で現すと3日前まで−10℃を記録していたのが本日は+10℃を記録しているように、最高温度と最低温度の差が48時間で20℃以上変化することがこの時期に起きるようになったことです。

人間の記憶は、あいまいで、自分がすごしやすい方を記憶せず、すごしにくい方を記憶するために異常に連日の寒さを強調しましたが、20年前と比べるとはるかに暖かくなっているのが気象観測の記録から解っています。

今回の地球温暖化は人類が地球の環境の浄化能力を超えた温室効果ガスを大量に排出しているのと、急速な地球の森林資源の減少によりおこったとも言われています。森林資源の伐採も関係していますが、食料を確保するために農地を森林に求めた結果で私たちの食生活が地球温暖化をまねいたことも事実なのです。私たちが考え行動しなくてはならないことは、地球温暖化効果ガスの排出量をいかに減少させて行くかにあり、問題を一種類の地球温暖化効果ガスに集中せずに対策を考え行動して行くことが大切です。

日本の物作りの現場では、温室効果ガス削減は、かなりの部分で対策がとられ、産業構造で言うと温室効果ガス削減率は世界でトップに位置しており、一般家庭や家庭製品部分でも世界でトップに位置しております。しかし、一部の業者は買い替えることが温室効果ガスを削減するがごとくの販売戦略を立てているようだが、私たちは考えてから購入するする必要がある。新しい物を購入した場合にどれだけの温室効果ガスを発生させるかと現在の使用している物を効率よく使用した場合の温室効果ガスの発生量を比較し、物を購入する時の、めやすとして考えなくてはならない時代になってきたのです。各販売メーカーは、近い将来、自社製品が製造販売過程でどれだけの温室効果ガスを発生させたかを販売商品ごとに表示しなくては、販売できなくなることが予測されますので、対策を考える時期に来ていることをお知らせいたします。

日本の産業構造の中で、最も温室効果ガス削減が進んでいないのがサービス産業で、これに匹敵するのが生産性の無い団体職員や公務委員が勤務する職場で、企業であれば、経費削減は当たり前であるが、見えない部分では湯水のごとくエネルギーや経費を消費している。私たちは、地球温暖化をふまえ、今まで感心を示さなかったそれらの部分まで目を向けて、行く時代になったことを認識しなくてはならないが、実際は一部の階層の人々は「消費こそが裕福である」の妄想から抜けられず、消費経済にどっぷりとつかっているのが現状で、各メーカーは消費行動をあおるコピーを流し、大量の製品を市場に投下しているが、地球温暖化が進捗して行く過程で、必要な物を選択する消費行動に移行して行くと思われます。私たちは、明日を考えることのできる毎日を送っておりますが、現在のエネルギー消費生活を続けて行った場合は、収入のバランスにより格差が今以上に生じ、貧困が蔓延することにつながります。私たちの行動や生活水準も見直しながら、温室効果ガス削減の努力を行なわなくてはならない時代となった。と原稿を書きながら、一休みの時間を取り、友人からいただいた苺を食べて反省した。赤くみずみずしく美味しいのですが、旬のイチゴとは別物の香りや味であり、旬を大切にしなければ食による温室効果ガスの削減は難しいと反省をしたところです。しかしこれを生産している農家は、原油高騰のあおりを受けて、大打撃を受けている農家の生活があることを思い出した。

食料をどのように確保するかが、地球温室効果ガスの削減の一つのポイントであることを再確認したところです。

2008年一回目の大規模気象変動原稿は、食がテーマになりましたが、私たちが生きて行くうえで、大切なテーマであることを確認して、ここまでと致します。

2008.01末日

▲上に

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