| ホーム | ドキュメント | 施設 | 自然とあそぼう | リンク |

八ヶ岳南麓における晴天率と地球温暖化
(山梨県北巨摩郡大泉村谷戸)

晴天率
晴天率算出方法は、太陽光発電により太陽電池が発電した電気量から
各月の最光発電日を分母とし、月の総発電量を割ったもので求めている。
ここには、1995年から2002年までの実績を数値で表している。

 月
年度
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 合計
95 20日 21 20 19 19 18 17 23 16 21 24 25 243 66
96 21 19 21 21 21 19 21 21 18 22 18 24 246 67
97 24 21 22 18 18 18 19 22 16 24 18 21 241 66
98 18 18 21 16 18 15 19 18 14 16 23 22 216 59
99 22 20 18 18 21 17 19 20 16 19 21 24 253 64
00 20 21 22 19 21 16 22 25 17 17 17 21 238 65
01 20 20 19 22 21 16 25 19 16 19 21 23 241 66
02 19 19 22 19 19 19 21 24 16 20 22 19 239 65
平均 20 19 20 19 19 17 20 21 16 19 20 22 232 63

 

 各年度の月別晴天率を、見ていただくとわかるのですが、1番変化にとんだ年は、 98年で、この年は、農産物は低温のため収穫量が少なく、冷害と言われました。
98年の6月は月の日数30日のうち15日間しか太陽が照っていないことになります。
9月は14日間しか太陽が照っていません。これでは、作物が育つことができません。
ここ八ヶ岳南麓では、稲作については、6月の晴天率が16日以下になると低温障害の発育不全となり、8月の開花時期に19日以上晴天がなければ冷害になります。
高原野菜については、9月に16日以上の晴天日がなければ野菜は生育不良となります。02年は、晴天率に驚くほどの変化があったのは、12月だけで、あとは平均となりましたが、じょじょではありますが6月から10月までの晴天率が増える傾向にあり
日本列島を暖めている傾向が読み取ることができます。
ここ、八ヶ岳南麓でも30年〜40年前とくらべると、冬、夏、ともに温度が上昇しているのがハッキリわかります。
ここ20年間で、桜の開花時期が2週間以上早くなり、高冷地では生育不可能な植物をみかけるようになってきました。私が試験栽培をしている古代米が標高900メートルで収穫できるようになり、2年ほど前からイチチジクも実りました。
八ヶ岳南麓では、確実に地球温暖化の影響が出始めています。
 昭和三十年代頃は、冬になると屋内にビール、お酒を被いをせず出しておくと温度が下がった時には、ビンが破裂していました。また、油は固形してしまい料理の調味料は、みそと醤油そんなかんじでした。友人宅で、破裂したコーラやサイダーのビンから凍てしまったコーラやサイダーを抜き取り、かじったのを覚えております。
また、田植え時期にたんぼに行くと、霜柱が立っていて、田植えをする予定のたんぼ一面に薄い氷がはっていて、氷を割りたんぼに入ったこともありました。
山桜が咲くのは、5月の連休過ぎでした。
夏は、木陰に入ると肌寒く感じる事もしばしばありました。
秋の紅葉は目に鮮やかに映り輝き、多くの小鳥が遊ぶのを林のなに見る事ができました。
冬には、雪が降るのではなく、西風や北風に乗って吹き付けてきます。
雪は、サラサラでなかなか雪だるまを作る事が出来ず、雪だるまを作る事のできる雪は、春先の3月頃の湿った雪です。ですから、雪の中で遊んでいても身体がぬれる心配は余りありませんでしたから、身体が冷えるまで雪の中で遊んだ記憶があります。
雪がつもるのは、12月中に1回程度、1月2月で1〜3回、3月が2回程度、4月が2回程度あったと思います。桜の花が雪に埋もれている姿が印象的で、春のあわ雪、雪が降りやむと、まま子の洗濯日(方言?)、太陽に照らされて1日で消えていき、春の暖かさをすぐに取り戻し、見る見るうちに消えて行く雪も見事です。
そんな四季のうつろいを、平成になってから余り感じられなくなっています。

 私が、太陽光発電により晴天率の観測をはじめてから、年を重ねるごとに各月の晴天率が年平均の月、平均晴天率に近付き、年間の変化にあまり差が無くなってきています。
この事から、確実に太陽からのエネルギーを、ここ八ヶ岳南麓に降りそそいでいることになりますが、年間日照状況の観測からから見ると、曇りの日が増えています。
晴天率は、一定に近くなり、曇りの日が多くなっている、この事は、太陽光発電には余りよくない事ではあるが、発電量にあまり影響を与えていないところを見ると平均的に、薄曇りの日が増えている事が、発電量から読み取る事ができる。
ここ八ヶ岳南麓は、昔から日照時間が長く、日本一の日照時間を誇る明野村はここから南東に位置しております。八ヶ岳を背負っている分、夏場の積乱雲の発生の影響を受けるため昔は、日照時間が短く感じられたのだと思います。
現在は、八ヶ岳方面からの積乱雲の発生回数が少なくなり、八ヶ岳からの積乱雲で雨が降る夕立ちと言われる雨も、夏場でも回数が減っています。
特に、驚くのは、桜の開花が、私の、覚えている限りでは、2週間以上も早くなっていることです。山桜と言われるている種類の自生桜の開花が、私の記憶の中では、5月の連休過ぎに開花していたはずですが、近年4月のうちに開花しています。
山々に、自生していた植物にも変化が見られます。
多くは、盗掘のためですが、八ヶ岳に自生していた、「おおつつじ(レンゲつつじ)」と、「どうだんつつじ」が減少の一途をたどっています。年々新芽が出なくなっています(貝殻虫の発生もある)。植物でも多くの種が減少しています。

外来種の持ち込み、
ここ八ヶ岳南麓では、別荘ブームと定住ブームで人口が増加傾向にありますが、それとともに、今までなかった現象が起きています。
見たことのない、草花や、雑草の増加、すずめに似た集団で行動する黄色みががった小鳥の集団、しらさぎ類の北上。最もひどいものは、政府の減反政策であちらこちらにできた休耕田に、通常の駆除方法では駆除できない、雑草の出現です。
野生動物の世界でも、異変が起きています。
かいせん、により、野生小動物の減少です。ペットにの散歩時に糞尿のしまつを行わない飼い主のために、野生動物にかいせんが広がり、病死する野生動物の現象です。
私の知る限りでは、たぬき、きつね、りす、が被害にあい個体数が減少致しました。
それと、ペット(病気等)を捨てて行かれる飼い主の方々がおられます。
このような原因で、八ヶ岳南麓に自生していた、動植物が減少しています。

著しい減少植物
桜草、仏の座、やまつつじ、おにつつじ、どうだんつつじ、せり、もうせんごけ、ひかりごけ、しゃくなげ、たら、こしあぶら、わらび、キノコ類、あざみ、山ぶどう、せんぶり、リンドウ、など上げはじめればきりがありません。
今年は、八ヶ岳自生の桜草は見ることが出来ないでしょう。
盗掘や外来種の移住や環境の悪化により、八ヶ岳南麓から自生種が減少しています。
それとは別に、暖かいところに自生する植物の発見があります。
シダ類の繁栄で、冬でもかれることなく緑色で生育を続けていること。また、マタタビ系のツル植物の繁栄や、うめもどきの繁栄があります。しかしこれも、心無い方々により持ち去られています。1番、目につくのが田んぼに、緑色が12月になっても見ることができることです。私の子供の頃は、12月の田んぼは、土色しかなかった。

気象現象
八ヶ岳南麓では、近年、正月過ぎから積雪回数が増えています。
雪質は、サラサラの雪質の雪が八ヶ岳南麓では多かったのですが、近年降り方に変化が見られるようになりました。標高900〜1000メートル付近は、雪の降り方が変わり、雪質が次々に変化するのです。冒頭紹介致しました私の子供の頃は、雪は、春のあわ雪以外は、サラサラした物だと思っていましたが、近年の雪は、目まぐるしく雪質をかえ降っています。それと同じくして、湿り気のある、重く、固まりやすい雪の降る回数が増えています。1月から春先までの間に降雪回数が増しています。子供の頃は、近くの田んぼに冬場は水を入れ、仮説のスケートリンクを作り、スケートを楽しみましたが、いまは、田んぼに水を入れても、スケートができるほどの氷もはりません。暖かくなっています。
春と初夏の区別があまりはっきりせず、いつのまにか、気温が上昇し、梅雨がはっきりしません。夏の夜空を見上げると、多くの星を見ることが出来ましたが、近年見える回数が減ってきています。八ヶ岳南麓に夜間雲が発生することが多くなっています。
とくに、夏場に多く、南側から八ヶ岳に向かい暖かい風が夜間吹くために、夜半から深夜に向けて雲が発生します。初夏や夏の、名物夕立ちの回数がへり、畑作物への灌水が必要になるケースが発生し、野菜栽培にも影響が出るのではないでしょうか?
夏から秋、秋から冬にかけて緩やかに変化するために、あざやかな紅葉が見られない。
八ヶ岳南麓で異常気象の影響をあまり受けていない地域は、無くなりました。
今の状態で、このまま変化してい行くと、5年後くらい先には、私たちが住んでいる標高900メートル付近の気象は、夏場は標高600メートルの付近の気温になって行くでしょう。特に、南に面している場所ほど気象の変化が激しくなると思われます。

春〜夏場は、局地的な短時間豪雨など予測不可能な事態が発生する場合があるので、山間部や河川の近くでは、雨の降り方に注意し、危険な場所には近付かないことが大切です。

冬期は、車の移動には十分注意をはらい、冬場の降雪には雪質に注意し、車の移動時には、日陰は道路が凍結していることを忘れないようにしましょう。
冬期は、カーブをまがった先は、凍結道路をわすれないで下さい。
路面が乾いているから、日があたっているからは、ゆだんしている証拠です。

地球温暖化が進むと、気象変化が極端になります。
各地に、移動する場合は、十分な注意が必ようになってきます。

現在より、地球温暖化を進めないようにする方法は、今のところむずかしいようです。
私たちにできることは、循環型社会を作り出すことです。
循環型とはリサイクルをより進めると同時に、自然に優しい生活を選択することです。
自然環境を昭和初期にもすように努力しながら、現在の社会水準を維持し、生活に必要としない消費をおさえてゆくことです。
日本は、消費社会で戦後発展してきましたが、消費力が無くなり現在の不景気を招いております。生産人口は減少し、年金人口が増し、自給率は低下の一途をたどっています。
結果として、安い物を海外から輸入するしか、方法がなくなってきているの気がついておりません。現在の状況では、地球温暖化防止を国に求めるのは、予算上むずかしくなっております。今、日本政府は、地球温暖化防止のためにといって、原子力発電所を沢山つくろうとしています。傷だらけの原子力発電を実施し放射性廃棄物をリサイクルと偽って、日本列島に沢山ためようとしています。自然を利用しようとはあまり考えていません。
過去には、花コウ岩で被われている秩父山系に、核廃棄物貯蔵計画もありました。

多くの考えと、方法がある中で、わたしたちは、地球温暖化の防止と、これからの社会生活のためには、各個人が、本物を見極める力を持ち、自然と共存し、自然に優しいライフスタイルを実行し、安全な物を消費し、各個人に合った循環型消費生活をおくれる社会を考えた生活をおくって行くことが必要です。

今の私たちには、今のままの生活をおくって行くのと、自然を維持し、少し不便だけれど自然復活に努力するのと方法と、私たちは、いま、選択の岐路にいます。
あなたはどちらを選びますか?

▲上に

浅川太陽光発電所 - 八ヶ岳・北杜市大泉 -
copyright 2001-2009・The ASAKAWA soler power station / ASAKAWA Hatsuo

ホームページ掲載の写真や原稿には、著作権等があり、無断で使用することは権利の侵害になりますので、営利目的に使用の場合はあらかじめ許可が必要になります。

sun@mt8.ne.jp

【 お詫び 】
サーバ移行時にメールの設定が不十分のため、不達メールがでてしまいました。
お心当たりがありましたら、再度送信していただきますよう、お願い申し上げます。