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浅川第5太陽光発電所[農業と融合]

 浅川第5太陽光発電所は、中山間地域に点在する農地や休耕地、荒廃農地を活性化するために太陽光発電を農地に導入し、中山間農地の高度利用を実現、実証し、中山間地域農地の利用価値を見いだし、未来に向けた農業のあり方をお知らせするものです。
 今回の試みに対して、従来の農業政策と反するとして、異議を唱える方々がおられると思いますが、今までに行われた農業政策により、山間部や中山間部においては、農業の衰退が進み労力の割に生産力が低いために収入が減少し、農業から離脱する農家が続出し、山間部や中山間部の農業が危機に直面しております。私は、山間部や中山間部における穀物の生産力を上げ、地球温暖化のもとである化石燃料から循環型の植物燃料を利用できる体制を整えるべく農業政策が必要と考えます。一部の意思決定機関からの押し付けにより、地域特性を理解しない集団化や経済性重視を強要し、一代限りの持続性の無い政策による集団化より、地域に密着した持続性のある農業経営を実行するためには、地域特性を活かしながら、これら地域に適合した農業経営の為に、自然エネルギー利用の促進を図るために、太陽光発電等を導入し、1次産業としての農業の可能性と新しい考えを学び、農業プラスα産業が実証実行できることを実感していただきたいのです。
 浅川第5太陽光発電所では、農地と遊休農地を利用し、農業と循環型農業社会に必要と思われる集客農業(農園)や農業後継者による環境教育によるコラボレーションをはかり、循環型エネルギー社会を農地における自然エネルギー利用発電等の導入実態を観察しながら、山間部や中山間部の農業を平野部での農業と比べていただき、実際に農作物の生産にかかる労力と収益の差を皆様自身で実際に体験していただき、山間部や中山間部農業が抱える問題を考えていただきながら、これからの農業のあり方について学び、新しいことを考え学び取る必要性を実感、体験していただきたいのです。
 私どもは、太陽光発電と農業を組み合わせることにより、畦畔の利用や農地の高度利用を考えた提案と実際に取り組むことにより多くの皆様に体験していただき、農業の大切さと自然環境の保全の大切さ、土との関わりを持つことで中山間地農業の現状を熟知していただく体験の場を提供いたします。

農地の有効利用と考え方

 中山間農地の畦半部分に太陽電池を設置することにより、農地面積の2割以上を占める斜度30度以上にも及ぶ急傾斜地の土手での危険な農作業である草刈り農作業を軽減する。(土手の部分は農地には入りますが耕作できません。)
 畦半部を含む農地面積2,951F(作付け可能面積約2,200F)に対して適切な借地料を支払い、高齢な農地所有者が農作業に直接携わらす゛とも借地料収入をもたらしながら、集客農業や施設園芸者や農業後継者等と太陽光発電のコラボレーション効果を実証させ中山間地域における新しい農業に挑戦し、農業従事者への情報発信と農地生産力の保全につとめ、中山間農地に適応した作物の研究を行う。また、太陽光発電を導入し、荒廃した農地を復元しながら、農地の荒廃を防ぎ、高齢者が所有している農地からの収入確保の道を模索し、高年齢の為に農作業が不可能になって荒廃せざるを得ない農地を借り受け、中堅農家が細り行く農地を農業と自然エネルギーを利用し、幅広い視野で模索し、農地を利用した農作物から植物エネルギー利用の可能性や太陽光等の自然エネルギー利用の拡大農業経営の運動に努めます。私たちは、太陽光発電所等を農地に設置することにより、周辺の農業施設に自然エネルギー発電による電気を使用し、農産物を生産していただき、環境に優しい電気を使用した農業を実感していただきます。

 


 地球温暖化に伴い作物の生育適地の移動に伴い、圃場整備農地では農作物(果樹の生産を認めない方針)しか作ってはならないとする古い考えから脱却しないと、施設園芸や果樹園芸は成り立ちません。私たちの考えは、農地は農地として残しながら多種の作物を収穫できる環境を保ちながら、自然エネルギーを利用した太陽光発電等を取り入れ、農産物として収益の安定確保と農地の耕作地としての保全に努め、食料生産力を落とすことなく、農地の保全と食育に努めます。中山間地域の農業では、経済性を追及すると中山間地域の農業は、他の産業と組み合わせない限り、取り残され、経済優先では衰退が予測されます。
私どもは、中山間地域での農業後継者の育成と農業経営の継続を願い、自然エネルギー利用農業が、新規農業従事者の育成を手助けし、これからの、中山間地域における農業が発展して行く為に必要な政策の一つと考えます。

浅川太陽光発電所
所長 浅川 初男
2006.07.01

▲上に

浅川太陽光発電所 - 八ヶ岳・北杜市大泉 -
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