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八ケ岳南麓における地球温暖化現象 2005 PII

 前回の報告から八ケ岳南麓における地球温暖化現象を御知らせ致しましたが、私の予想よりも遥かに速い速度で進行しているようです。

 2005年12月に入り、ここ八ケ岳南麓では季節風の舞う(通常は吹くと言うのでしょうが)季節となりました。八ケ岳南麓から富士山方向を直視できる私の部屋からは日々変化する気象状況をつぶさに観察することができる幸運に恵まれております。このような幸運の日々を送りながら風の動きを観察していたところ、本年の風の動きに大きな変化をとらえることができました。

通常春先の季節風は、軽井沢方向から秩父方向に流れているのが、軽井沢方向から甲府方向に流れ、浅間山の噴煙が山梨県内で確認されました。

大噴火をした場合を除き、小規模の噴火の噴煙を甲府盆地の空で確認できることはまれです。春先に八ケ岳にかかる雲で特徴のある雲の一つがあります。

八ケ岳から秩父方向に向かう雲ですが近年その方向が甲府盆地方向に変わり、春先の夜空の楽しみが減り星空を見る機会が減少致しました。

夏季になると八ケ岳南麓は晴天ではありますが、八ケ岳にまとわりつくように雲が発生し、ここ近年では私の観察史上最悪の天候となり、今年度、全天の天の川を確認できた回数は3回(一部に老化が始まったとの声あり)にとどまりました。

夏の夜空の輝く星空を期待した多くの天文ファンの期待をことごとく裏切り、しつこく粘った天文ファンとラッキーな人々は南南西にのびる天の川と大きく輝く蠍座を見ることができました。今年は、夏空に輝く星座や煌めく星空は幸運な人にその姿を見せてくれたのでした。

秋口になり、八ケ岳南麓の上空天候は回復し、満点の星空を確認することが出来る日々が続くかと思うと、なんとかと秋の空と申しましょうか安定せず、いつの間にか冬の星空に変わって行きました。気温が高く大気層が安定しないので私のところでは火星や土星は近年に無い観賞になり、満足のゆくものではありませんでした。(第三者曰く、過年齢により老眼が始まり、体が衰え、おじいになったとのこと。本人納得の第三者からの忠告)悔しいので、本年から視界の良い場所を借り受け、星空を十分に観察できる施設の建設を考えております。(暇があったら探すのも一興かもしれません。暖かくなる頃完成?)

 本題に戻す為に、軌道修正(イオン推進を使用?)致します。

秋から冬に向けて、本来であるならば秋口は、隙間からてんとう虫等が室内に侵入し、カメムシの臭気攻撃に遭うのですが、本年はそれらの個体数が激減し、私のところよりも標高にして百メートルほど高い場所の住宅が攻撃にさらされ掃除をなさる奥様が嘆いておられるのをご主人と一緒に納得。すごい臭気。

そんな話をご主人としていたならば、新聞発表で地球の大気の平均気温0.4度上昇の記事、納得、高度が約百メートル上昇すると気温が0.6度下がる変化が発生するが、昆虫は越冬における場所を高地に移し、冬眠から醒めるときに必要なホルモン変化を保つ為に、冬眠場所を移動することにより個体の安全を守ることを昆虫が身を持って私共に知らせてくれたのでした。

逆に言えば、自然界においてゴキブリの活動領域が拡大したことになります。 本来の気象現象で見事な変化は、春先に多数発生する甲府盆地が霧に隠れる現象です。この現象が秋口に入ってから私共のところから確認できました。

まるで甲府盆地が湖のように白く波立った湖面のように見え、富士の姿がハッキリ浮かび上がり、山梨には大きな湖があるように見える現象で、雲海に甲府盆地が覆われ八ケ岳南麓から富士山麓まで雲の湖により埋め尽くされる現象です。南に富士と北に八ケ岳、西に南アルプス、東に茅ケ岳岳しか見えない後は皆雲海の下になる現象です。


写真があると思いましが、秋口より春先の現象規模が大きく、雲の海がきれいに見えますので確実な写真が撮れましたならば皆様にお見せしたいと思います。

(何せ腕が悪いのと、デジカメにおまかせなので心配です)

(Word機能にも不慣れ、さりとて皆様にお知らせせねばとキーを叩く)

ワープロ感覚でやっておりますのでうまく行きますことやらと、またまた横道に脱線しましたので復旧致します。の復旧で一節。(23.12.05と書けとWord)

新潟の大雪での停電、他人事ではありません。隣の富山や岐阜から電気をもらえないシステムの為に復旧に手間取っております。これが50ヘルツと60ヘルツの発電システムの為にとなり県には有り余る原発の電気があるのに送電できないシステムなのです。大規模停電の危険性について関係各団体に本件を前もって私共が防ぐ手だてとして、サイクル変換所の建設を打診するも、電力会社は、電力は有り余っているので停電は無い。国及び関係各団体は、サイクル変換所は高額でいつ使用するかわからない施設にはお金はかけられない。当面は必要ないと考えている。現在のシステムで大停電は回避できると回答。

余談が多くて申し訳ありません。本題の八ケ岳南麓から見た季節ごとの環境の変化をお知らせ致します。

季節風が吹く季節になり驚いたことが3つほどあり、お知らせしますと、1つは、例年12月の中頃まで吹く、夕方小諸方面からの風が弱くなり少なくなったこと。2つ目は先ほど紹介致しました浅間方面からの風道が甲府方面に変わったこと。3つ目として、例年南アルプスを超えて吹く西に乗った雲が南アルプス山麓で消えずに富士山まで直接とどくように見えるようになり、富士山にその時かかる雲はレンズ雲になるはずが、富士山頂から上がる噴煙のように見える雲に変化したこと。風の通り道が少し変わったように我が家からは見えてしまいます。それと、夏場に多かったのですが八ケ岳南麓の上空で渦を巻くように雲が動く現象が見られ、冬場の現象で八ケ岳南麓から見あげると上層は東に流れ中層の雲は浅間方面から甲府盆地へ、下層は南アルプスから甲府盆地方面にと北西方向からの風が強くなった様な感じです。この冬、林を散策すると木々の枝が折れているのを数多く見るようになったのも、風向が変化したため枝同士が当たり強風で折れているようです。

圧巻は、12月中旬からの南アルプスからの吹き下ろしの風です。

小淵沢町と北杜市の長坂町、大泉町、高根町と連なる大地に風速30メーター近い風が吹き荒れ、農地の表土を巻き上げ黄色い壁のごとく小淵沢町から高根町まで地上高度にして200メーターくらいを覆い尽くし、須玉町に降りそそぎ一部は甲府方面に流れて行くのが見ることが出来ました。

近年までは、このような風ではなく、南アルプスから吹きおろしの風には雪が混じり、15分くらいの短時間で地表を白く覆い尽くす吹雪が主体でした。

このように砂塵が巻き上がる現象は以前には11月から12月にかけて見られた現象です。吹雪く回数が激減したのと反対に砂塵を巻き上げる風が多くなりました。このようなことから、先ほど紹介致しました地球大気の平均温度が0.4度上昇したことを考えると、本来では南アルプスにぶつかるはずの湿った空気が南アルプスを越えてくる為に湿った空気が上空を通過し、一部はフェーン現象として突風を引き起こしたとも考えられ、大量に湿った空気が発生した場合は従来の季節風に戻り、各地に大量の降雪を与えたと考えることが可能化と思いますが、私は気象予報士や気象学者ではありませんので確かではありません。 現在の八ケ岳の降雪状況からすると、私が覚えている12月の降雪ラインから比べると200メートル以上上昇しているのがハッキリわかりますし、昔の写真と比べると八ケ岳の降雪が少なく雪景色が汚れているように見えるのです。 例年12月のクリスマス近辺で雪が舞いホワイトクリスマスを八ケ岳南山麓では迎えますが、近年は無かったのですが本年2005年はホワイトクリスマスです。雪が降るのではなく雪が舞うのでダイヤモンドダストのように輝き見ている者には良いのですが、交通関係にはとても怖い雪なのです。 パウダースノーで車のスタットレスタイヤの溝を埋めてしまい、路面との摩擦力が無くなり日陰や下り坂ではブレーキが利かなくなり危険です。登りは良いのですが下り坂は4WD車ほど自信過剰で事故を多発させます。

この時期、ここ八ケ岳南麓居住者の4WD車以外の4WD車の事故が多発し、事故当事者に聞くと4WD車なので大丈夫だと思ったとか、登ってこられたのだから下りは大丈夫だと思ったとか、車の特性を理解しないで無謀運転としか思えない速度で走行し、簡単なカーブやブレーキが遅すぎて溝に転落や脱輪が発生しております。過去に笑えない若者の話がありました。

『テレビのコマーシャルで雪の中を走っている場面があるので、同じ車なので走ることが出来ると思って走った』と雪の中に立ち往生して救助を求めた若者が言いましたのには救助者一同呆れ果てたと言うことがあったそうです。

自動車の性能はアップしても、運転者の運転技術や判断まではカバーしてくれません。雪道や凍った路面を走行する際はくれぐれも慎重安全第一でハンドルを握ってください。吹雪く場合は私の様な者はとりあえず外出をせず天候が安定してから必要最小限の範囲で車を使用致します。

2006年の春まで凍結した路面には悩まされそうですが、桜が咲いてからの雪も過去にはありましたので、車の運転は安全第一で運転することに致します。

『温度変化と対策』

 近年住宅の気密性が良くなり、外気温と室内の気温差が激しくなるにつれて、私の様な体質の者には冬場はとてもつらく厳しい時期となりました。

温度低下が急激に起こる為に外出時には、まるでスキーでもする様な完全装備で外出しないと、手足はしびれ、顔面が寒さで痙攣するしまつ、とってもつらいのですが、完全装備で冬の夜空の星を眺めるのは気持ちがあらわれるような気分になります。室内と戸外の温度差が激しい場所は体調不良の私の最も苦手とするところで、友人知人多大なる迷惑をかけております。友人宅を訪問した際に、「まるで宇宙服ね」と奥様からからかわれるしまつ、しかし、その点はさすが古き、友、暖かい暖炉の横の特等席を準備してみやげに持参した私の道楽の紅茶(ブラックティー)とミルクでミルクティーをすかさずごちそうしてくれました。昔は紅茶にブランディーを入れた香りゆたかなものをごちそうしていただいておりましたが、私の体がアルコールを拒否いたしますので、いただくことは出来ず、今は、香りだけを楽しませていただいております。

(これがチョコレートとよく合うのです。糖尿病はだめです)

そんな御夫婦とも知り合ってから10年以上、このごろは日々加年齢の為に物忘れがひどくなり、二人で毎日探し物競争をしていると楽しくおっしゃっていました。ここに別荘を建てた頃よりはだいぶ暖かくなって過ごしやすくなったけれど、いつまでこの景色を楽しめるでしょうかね と聞かれた私はドッキリするとご主人は物見台を作りたいと言いだし またドッキリ 私よりも遥かにお年を召しており、ご子息も私と対して変わらないのにすごいパワーこのように私の周りにはパワフルな方々がおられ、ヒョッコの私に知恵を授けていただいております。皆さんゆっくりとティータイムを過ごせるようにせっせとお気に召していただいた紅茶を土産にお尋ねいたします。

午後の日だまりでティータイム唯一の道楽です。

さてと、このような時間を過ごしていると見る間に周りの気温は下がり、暖炉の前に撤収し、またまたティータイムの続き、寒いのも良いけれど、今年はバラの手入れが出来なくてと、春のバラの手入れについてアラカルト、温暖化の兆しでバラに付く虫や菌の対応に気象変化が微妙に影響することなど色々お話ししているうちに日が暮れており慌てて帰宅することもしばしばあり、貴重な時間を過ごさせていただいております。

多くの人の目で自然の変わりゆく姿をとらえ、多くの人に知らせるべきときに居合わせていると、私と共に時間を過ごす八ケ岳の友人の多くが語っているのが最近の状況です。帰宅時にも温度変化に注意し身支度を整えて帰宅を急ぐと鹿に飛び出されヒヤリ、八ケ岳南麓に鹿が多く生息するようになったのは、禁漁区として保護してきたからで、自然繁殖と言う方もおられるが、人工林の多い八ケ岳南麓での暮らしは厳しく、子供の頃、夏山の八ケ岳登山を学校で実施する引率の大人が必ずと言っていいほど鹿の角を拾ったものでした。

あれから30年以上経過したことを考えると、八ケ岳南麓において、人工林から自然林への変化が進み、餌となる木々や草が豊富となったことと八ケ岳南麓に開設した放牧場が大きな役割をしていることに注目している人は少なく、大火に焼かれた八ケ岳南麓(昭和19年頃?)を知る人が少なくなり、自然の回復とともに、自然界が過酷なことを知る人々が語りつがなくてはいけないことと、八ケ岳南麓は自然林の回復とともに又、大火に襲われる危険が大きくなっていることを知らせることが必要と言った故人が教えてくれたことを思い出す。 今は、八ケ岳山麓は別荘地帯とかし、多くの住居が点在しており、防火体制を整えないと大変なことになるが、八ケ岳山麓に東西に走る道からは、多くのゴミを捨てる人が後を絶たず、大きな環境汚染を引き起こし、それとともに昭和50年代に小淵沢町で確認できたハクビシン(外来種)が現在では大泉町を通り過ぎ高根町まで生息範囲を広げている。人の往来が頻繁になると同時、環境汚染と人為的危険度が増して行く、道路沿いの山林からの火災発生が大きな問題とならぬように願うことしか出来ません。

いつの間にかまたまた脱線してしまったようです。

2005年の冬は寒波に見舞われて大変と言っていますが、昭和30年代の寒さから比べればまだまだ、大変暖かくなっているのです。

昭和30年代から高度成長が始まり、ここ峡北地域はスピードスケートが盛んになり全国の大会にこの地域の先輩方が出場し好成績を残しておられます。 当時は、人工スケート場などは無く、もっぱら農業用の溜め池や、大きなたんぼに水を張り、自然の氷の上を滑走したものです。

しかし、昭和40年代後半から温暖化の影響か、天然のスケート場は姿を消して行き昭和50年代には人工スケート場だけでしかスケートが出来るところがなくなる気候になっていったのです。

経済成長とともに、峡北地域の温暖化は進み、現在では山梨の果樹園芸の主力の葡萄や桃が峡北地域でも可能になってきています。

峡北地域の主力農業製品の米作においても、作付け面積の半分以上がコシヒカリとなり、新潟の魚沼産と比べることができる品質を確保するまでになり、問題も発生しており、ブランド化が強く望まれている。

温暖化がもたらした自然の恵みとまでは行かないかもしれないが、気候が温暖化になったことで、人気ブランド米や果物の作付けが可能になったことは確かです。今、国策で農業の集団化や担い手を中心とした農業に切り替えて、農業生産の効率化を行い、農業の立て直しができると机の上での定義を押し付けていますが、地球温暖化と同じでじわりじわりと農業従事者の高齢化が進み、農業技術を持った農家の伝承をせずに、効率化ばかりの農政を押し付けていると気がついたときには、単品しか作付けできない農業になってしまい、循環型の農業政策にはならず、化学肥料の大量使用により土壌の偏りが生じることにより、そこから地球温暖化の原因になる温室効果ガスが発生することになる等の弊害が発生し、土壌の粘りがなくなり、季節風により表土がめくられる現象が発生している。     悪循環である。

一部の農家では、既にこのようなことは察知しており、大規模な有機肥料栽培に移行しているが、化学肥料に比べ除草費用がかさむのが難点である。

今回の報告以外にも、八ケ岳山麓では、私たちが気にもとめないところから静かに地球温暖化の影響が顕著に現れてきています。

昔よりは、冬季の乾燥度合いが異常に高い為に、インフルエンザの発病者が多発しなければ良いのですが。 外出から帰ってきたならば、必ずうがいと手洗いをすることをお進めいたします。家の中にいても、水分の補給には注意をはらい、気管支の保護に勤めてください。  

長文におつきあいいただきありがとうございました。

 皆様のご健勝をお祈り申し上げます。 2006年が静かで平穏な年でありますように。

                    

浅川太陽光発電所
所長 浅川 初男
12.29.2005

追伸

 誤字、脱字、難解な文につきましては、本年度最後のあいきょうとしておおさめください。   


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