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八ケ岳南麓における地球温暖化現象 2006 PI

 八ケ岳南麓において、多くの住人からいただいた情報により、地球温暖化の最前線の状況を皆様にお届いたします。

前回は、八ケ岳南麓での局地的現象を主に御送りいたしましたが、今回は、もう少し広範囲に地球温暖化の現象を紹介いたします。

ここ八ケ岳南麓には、私に多くの情報を提供してくれる、エキスパートがおり その守備範囲は陸、海、空、は言うにおよばず、世界規模で広範囲に及び情報の的確で迅速な情報処理が求められるようになってきております。

今回は、景気回復により海外に出かける方が増えておりますが、その移動手段において、気がかりな気象情報が発生しておりますので紹介いたします。

前回の原稿で、地球の平均大気温度が0.4度上昇していると紹介いたしましたが、地球の赤道付近における温度上昇が著しいのではないかと思っていたならばどうもそうではないらしい、中緯度地域における気象変動が2004年から始まり著しく変化を私たちは、現在経験しております。

日本列島に到達する台風の数と勢力の巨大化が見られ、赤道から日本列島までの海域における海水温度の上昇により、生態系の異常が日本列島各地から報告されております。冬季に入り日本海側には大雪被害が、太平洋側では異常乾燥と低温による環境変化が見られ、春から夏にかけての渇水が現状では危惧されますが、海水温度の高温化から逆の局地的洪水も考えられる状況です。

特に、海水温度の上昇により、珊瑚の白骨化現象や、クラゲの異常繁殖が報告され、冬季に入っても海水温度が下がらない為に、太平洋岸の北海道海域から駿河湾に至太平洋海域にも越前クラゲの到達があったようです。

特に浅い海である中国沿岸の東シナ海で繁殖をしたクラゲが海流(暖流)に乗り、対馬海峡を通過し北海道沿岸まで日本海を北上して、津軽海峡付近で冷たい海流(寒流)により急激に温度を奪われ死滅するのが本来の姿でありましたが、海水温度の上昇により、津軽海峡を通過し太平洋岸を南下したもようです このように、海水温度の上昇により、思わぬところでも生態系の変化が見られる年になってきているようです。(要注意海域といたしまして東京湾)

特に、大きな発電所がある海域においては、平均海水温度が発電所からの温排水により常に2度以上高く設定し熱交換で冷却していますが、海水全体の温度上昇により、温度設定を上昇させるか、温排水量を増やすかして、熱交換しなくては、発電設備の冷却が成り立たなくなってきます。(危険なことです) 温排水の上昇により、排水口付近の海域の海水温度は上昇する範囲が広くなるにつれて、海水温度に適した生態系に変化して行きます。

熱帯魚や越冬するクラゲが多くなるわけで、クラゲの異常繁殖に適し、海水温の上昇により生態系への影響が心配される可能性が増してまいります。

温排水口付近に熱帯魚の生態が確認された場合は、発電は難しくなると思われます。余談ですが、冷水界を求めて原子力発電所が日本列島を北上する形で分布するように見えるのは私だけでしょうか?

本題に戻します。

 海水温の上昇により大気中の飽和水蒸気の増加により降水量の変化が著しく現れることになるでしょう。特に中高緯度地域においての気象変化が地球規模で激しく、大気変動により大気中の気流の変化は想像を超えたもので、現有するスーパーコンピューターの解析速度でもその変化を的確予測することは不可能で、気象衛星の役割が増大することになるでしょう。

地球平均温度0.4度上昇は、多くの旅客機が現在飛んでいる航空路の大半において、安定飛行高度を従来の飛行高度より平均で500フィートほど上空に設定しないと気流が安定しません。この500フィートはどのように影響するかと申しますと、飛行安定高度まで到達する時間がかかることにより、燃料消費が増えるのと、各空港に着陸時のアプローチに危険を招くことになります。

海岸近くにある空港では、着陸進入コースを海側からとれば、急激な温度上昇による気流の乱れは通常ないわけで、気流が安定している海からの進入が安全と思われます。しかし、陸地側からの進入には、この500フィートが問題になります。

通常の飛行コースでの直線進入が出来ないので、旋回を繰り返しながらの降下をしいられ、気流の安定しない陸地特有な気流に悩まされることになります。 現在では、各名立たる空港には、ドップラーレーダーが設置され、気流の変化を監視しておりますが、ドップラーレーダーのカバー範囲を拡大しないと大気の変動を捉えることが難しくなっているのです。

ジェット旅客機の大型化により、各空港へのアフローチ開始を長めにとる必要が求められ、その分、気流変化の激しい部分の飛行を離着陸時に長く求められることになります。各航空会社のパイロットは敏感に気象変動を捉え、フライトプランの安全運行、特に利着時に注意をはらいながら、日々努力していることを私に教えてくださいました。八ケ岳南麓に住んでいても世界の空の気象変動を気象衛星やインターネットを通じて見ることは出来ても、実際に体験できないものは他人事なのですが、実際に経験した人の口から語られると、衛星やインターネットからの情報以上の情報を確実な形で私に提供してくれますので、確かな原稿を仕上げることが出来るのです。

実際に私も旅客機に乗ったときに体験したのですが、香港から成田に向かう途中の沖縄上空付近で低気圧の上空を通過中にエアーポケットにつかまり、雲の上にいた飛行機が雲の下まで一気に落ちたのです。(エアーポケットは、乱気流とちがい航空機のレーダーには当時映りませんでした。現在はどうかな?) 丁度、飲み物の機内サービスを行っていたのですが、私の座席のテーブルに置いてあったウイスキーが客室の天井に貼り付くのが見えたのと、サービスを行っていた客室乗務員が浮き上がり、落ちてくるのを抱きかかえたことがありました。(B747)その後30分間は恐怖におびえた泣声や、年老いた方の念仏の声 成田に着いたときには、恐怖感が解放されて安堵の声が聞かれました。

また、成田から香港に向かう途中で、ベルトサインが出た時に客室乗務員と向き合う格好の席に座っていた時にも、乱気流の洗礼を受けました。

客室乗務員が乗客のベルト点検を終えて、乗務員用の座席を降ろし、ベルトを着用して席に座ろうとした時、乱気流に巻き込まれ、通路側に座ろうとしていた客室乗務員は間に合わず一直線に私と同僚の手の中に飛んできました。

同僚は足、彼女の体は私が抱きかかえる格好に、もちろんカッチリと抱きかかえ、乱気流から脱出すると彼女は何事もなかったように客室サービスにもどっていかれました。(客室乗務員のお尻と胸の感触がと話したならば、同行した同僚からは嫉妬とうらやましがられることしばし、手荒い祝福あり)

こんなおいしい話ばかりではありません。実際にこの時は、体調を崩された方がおり、空港から病院に移動なされた方がおられたようです。

航空機による事故の大多数が乱気流や離着陸時の気流に変化により発生しており、大型旅客機になればなるほど負傷者の増加につながるわけです。

大型旅客機が経済性の面から求められるのはわかるが、大気の気流変動が激しくなることが予測できるこれからは、大型旅客機の大型化は、危険が伴うと思われる。インターネットと知識人からの情報提供により、これらのことが予測でき、原稿を作成することが良いことなのか、悪いことなのか、判断は出来ないが、『ニュースでIT企業の社長が逮捕されたと報道していたが、なんでぇ〜、納得いかないことがあり、関係者に尋ねたいね。企業の吸収合併や乗っ取りには調査機関は動かず、金銭買収には調査機関は動く、多くの強制企業吸収合併の中で埋もれて行った人々の呻きはとどかず、献金が多いともみ消され、献金が少ないと調査機関は動くと陰口を叩かれても仕方ないと思われる。(経験者より)(いいえ、献金が無くとも行動してくれる良い議員は沢山います)

日本における企業買収は、市場を奪い、金融を絶ち、ターゲットが身動きでなくなってから吸収する根回し方式は許されるけど、大量の資金による株式取得による企業買収は認めないとするともとれる今回の騒動(死者が出たことは非常に残念で)納得いかないな。企業買収の方法が悪いとして、各報道機関が報道しているが、企業買収の株争奪の場合、いかに対象企業や株主に知らせず準備をするかにより、金銭による企業買収が成功するか否かであります。

この部分で言わせてもらうと親子関係でインサイダー取引となることをやったと見ると、株主サイドから言わせてもらうと、的確で適正判断をする企業情報を基に株価の売買を行い、判断を間違えば欠損をともないもので、今回の問題は、ややもすると株主の権利さえ奪いかねないことになる危険性が発生することが起きていることを忘れてはならない。何せ、株主に対する企業情報や、事業内容の提示が正確になされていない企業が沢山あるが、それをまねた国の機関さえあるのにそちらには調査機関はいくら粉飾決算をしても、偽装会計を行い、意図的に国民をだましても罰則は適用されないのですから、今回の事件は、国民の年金を流用し粉飾決算を行ったり、偽装収益を計上したり、企業成立は成り立つとして事情の正当化をした機関に対しては、なぜ、調査機関は動かないのでしょうか ?投資家と国民、両者の利益を奪い取るものに対して、調査機関は調査を行い、国民の財産を守るのが法を守る調査機関では、と思うのですが、皆さんはどう考えますか?』

自然もあきれてしまう日本経済。

と言っている間にも地球温暖化は着実に進行しているのです。 だいぶ寄り道をいたしましたので、地球温暖化現象についての変化をお知らせいたします。      八ケ岳南麓に雪が無いのです。

1月になってから降雪らしい降雪が無く、大地は乾上がり、季節風とともに土ぼこりが舞い上がる日々が始まりました。このまま乾燥が続き、降雪が無いと八ケ岳南麓では山林火災が心配になります。大規模な山林火災になった場合はできるだけ早く避難を、八ケ岳南麓でのこの時期の山林火災は消火する方法が見当たりません。季節風に煽られたならば、出火場所が標高1000メートル付近の山林である場合は、現在の乾燥状態から判断すると火災発生場所から風上から風下に向かって4キロメートルは危険地帯となり10分以内の避難が必要になると思われますが、現在管轄する市町村には、ハザードマップさえ作成されておりません。早い時期に降雪が10センチ以上あることを願っております。 昨年の11月以降、雨や雪が降っておらず、標高1300m付近から上には雪があるのですが、それより下の八ケ岳南麓には降雨量が驚くほど少なく、山林が乾ききっており、危険な状態が続いております。

我が家の農作物にも被害が発生しており、小麦畑では、凍てつく大地から芽を出している小麦が異常乾燥の為に枯れ始めております。

通常であれば、降雪に埋もれて、水分補給が行き届き枯れることは無いのですが、本年の1月は降雨量や降雪量が異常に少ない為に、畑に栽培しているホウレン草は生育不良を起こし、自家用消費用にもならないものに成っており、施設園芸の皆さんは、暖房費の増加と、強風によるハウス被害に悩まされ、安定した季節の到来を待ち望んでおられます。

昼間はプラスの温度計も日没とともに急激に低下して行き、日没から3時間程度でマイナス5度くらいまで一気に下がり、明け方の最も寒い時間はマイナス10度以下になっておりますので、ビニールハウスの暖房費が例年の3倍ではきかないと、施設園芸の農家が教えてくださいました。

これで風が吹けば体感温度は倍以上低く感じますので外出は要注意です。

インフルエンザの流行が心配になります。

昭和40年代と比較するずいぶん暖かくなっているのですが雪が無い。

例年だと、庭先の福寿草が芽を出すのですが、今年はまだ芽が出てまいりません。自宅の庭だけかと思っていたならば、密かに栽培している場所でもまだ芽が出ておらず、心配しております。八ケ岳南麓に自生する一重の福寿草で、我が家の周りで自然繁殖していたものを、増やしては自然界に戻しておりましたが、春先の咲く花の無い時期に可憐な黄色い花を開きますので、田圃の土手に移植すると、2年目から3年目には移植した場所から姿を消してしまいます。 原因は盗掘です。沢に移植してあるワサビなんかもいつも根こそぎやられます。 今回、サンショウウオの住む小川が掘り返されているのを発見し、沢ガニ取りの仕業かと、数カ所のポイントを観察しておりましたならば、犯人が分かりました。私が管理している芹の自生地を荒らしたのは、頭の黒いネズミで、厳重注意を申し渡しましたが、別の場所では直接頭の黒いネズミに遭遇することは出来ませんでしたが、足跡からイノシシであることが判断出来ました。

だいぶ、八ケ岳南麓にもイノシシの繁殖がシカと同じような経過を辿り始めて八ケ岳南麓の自然生態系に異変を起こす可能性が出てまいりました。

一部では、農作物に被害が発生しており、早急の手だてが必要と思われますが 一部には、野生動物をペットと勘違いされ、野生動物に餌を与えている人がいるのも事実です。餌を与えなくとも、残飯の処理を適切に行わないと、餌を与えているのと同じで、食べ物の食べ残しをゴミとして捨てていく方、道路脇の待避所にお弁当のゴミ道路沿いのゴミが動物の生態系に異変を起こしているのは確かなのです。

これから春を迎えるとともに、多くの人々が山菜採りに訪れますが、農地にある山菜は栽培しているものもありますので、農地や個人所有の山林には許可無く立ち入らないように御願いしたいところです。(人間以外の動物の菜食や通行立ち入りについては、原則許可を必要としません)

八ケ岳南麓に、私たちの不注意による野火が放たれることが無く、無事に今春を迎え、新芽の膨らみから芽吹くまでの八ケ岳南麓の裾野から始まる自然が織りなすグラディーションを楽しみたいものです。

浅川太陽光発電所
所長 浅川 初男
2006.01.吉日

春よーこい !!


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