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我が家の介護日誌 第七章

10月に入り雨が連日続いております。

介護・医療現場の難しさを痛感することがありました。

痴呆症が進んだ方が亡くなり、ハッとする現場に立ち会うこととなりました。

たまたま、我が家に器具の取り付けにきていた業者さんとの会話で、自宅介護を行っていることを知り、おたがい話が盛り上がり、現場で立ち話をしながら、お互いの看護環境について話をすることができました。

私のところは、年老いた母を看るだけですが、業者さんのお宅では、お母さんの妹さんも看ているとのこと。

驚きました。

介護問題は核家族化で、たらい回しになることを、実感を持って知ることになりました。

年老いた、祖父を協力して介護していた両親を看ていた私には「年老いた親を子供たちが看ることが当たり前」と父と母から実体験として、教えられていた私には、たらい回しは、ちょっと考えにくく、釈然としない理解しがたいものでした。

実際には、我が家でもたらい回し的ものがありましたが、

長男で、跡取りだからで済まされていました。

業者さんのお宅では、兄弟、姉妹内でのたらい回してきな扱いに、一番年下の業者さんが面倒を看ると言って、引き受けたそうです。その為に勤め先を変えて、介護にすぐに当たれる職場環境を選び、自営になったとも伺いました。年老いた母が妹の面倒を看、その母を末っ子が看ると言う図式になったので、

『嫁には頭が上がらない。感謝している』

『ありがたい嫁さんです』と業者さんは言っておられました。

理解あるお嫁さんで、うらやましく思うとともに、私には経験できない、すごいことだと思いました。

家族に掛かる負担が多いこと等を、話をしていたならば、顔見知りのケアーマネージャーが、車を飛ばして、私たちが話している場所で急停車しました。

なんで急いでいるのだろうと思っていたならば

「○○さんの電話番号を教えてください」友人である私を頼っての連絡先を尋ねての、緊急の連絡でした。

デイケアー先で、おばあちゃんの容態が急変し、救急搬送されたことを伝えたいとの要望でした。

朝、確かに車に乗り、出かけて行くのを見ていたので、信じられませんでした。急いで連絡先を伝えるとともに、

私からも連絡を関係者に伝えると言うとケアーマネージャーさんは大急ぎで戻って行かれました。

介護人を抱える業者さんとの現場での立ち話は、これで終わりましたが、お互いに頑張りましょうと、連絡先を交換して、現場を離れました。

夜遅く、私の携帯電話が鳴り、それは、昼間に連絡が取れなかった友人からで「亡くなった」「連絡ありがとうございました」と短いものでした。

問題は、葬儀の準備が行われていた時期に耳にしました。

亡くなる数日前に、胸の痛みを訴え、救急車で搬送され、近くの病院では対応できずに、専門医のいる病院まで搬送され、診察を受けたところ『このくらいの症状で、救急車を使うのは、救急車のタクシー的使用だ』『救急車はもっと重い病人を搬送する為にあって、あなたが使用している間に、必要とする人がいたならばどうする』と、救急車の使い方を考えるようにと、担当医師からキツイ忠告を受けて、娘さんはショックを受けて帰ってきたことを伝え聞きました。

ショックで、医療不信になり、医師が信じられないと、また、あのときしっかり検査してくれていれば、と涙ながらに語る娘さんの話を伝え聞くことになりました。

亡くなられたお婆さんは、心臓にペースメーカーが装着され、病院にかかっていたことは、私も知っていました。近くの2カ所の総合病院には、心臓外科は無く、遠方までの搬送になったと思われます。

搬送途中で、症状も落ち着き、心臓外科のある病院に着いた時には痴呆症が進んでいたお婆さんは、何事も無かったかの状態になっていたと思われますが、診察した医師はなにを診て、軽微な症状だと判断したのだろうか。

医療知識が少しある私には、ここで疑問が発生した。

同行した救急隊員からの搬送中の症状の変化は、報告を受けていたと思われるが、このような場合は、まずペースメーカーの異常信号の確認をすると思われるが、定かではない。

痴呆が進んでいることから、医師は本人からの聞き取りよりも、症状を看ていた娘さんの言葉に重点を置いて診察をしたのだろうか。

亡くなられたのが、この救急搬送から数日しか経っていないことがみょうに私に疑問を投げかけていた。

胸の痛みとペースメーカーをつなぐものは、ペースメーカーの誤作動を疑うのは私だけだろうか。

各現場で、ペースメーカー装着者の事前症状確認は出来ないものなのか疑問が残る。

我が家では、術後の母の症状についての注意事項は、レクチャーを受けており、当人以上に私は注意しているので、母に、うとましくさえ思われている。こんなことからの疑問の発生である。

知識不足から起きる事故や過信は、知識を共有することで防ぐことは出来るが、それらの発生メカニズムはプロでないと判断は難しい。

しかし、外部からの情報の遮断は、さらなる過信や事故につながることを私たちは、知らなくてはなりません。

痴呆が進む、介護現場では、日々症状が変化します。

日々変わる、症状の変化を一過性のものと判断せず、情報として整理し、介護や医療につなげなくてはならない状況が発生したことを今回は思い知りました。 

ご冥福を御祈り申し上げます。


(写真2986 )

日々の変化は、年齢を重ねるごとに早くなり、月日の経つのがいっそう早く感じています。季節もいつのまにか秋を迎え、富士は雪化粧をいつのまにか済ませていました。

それとともに、気温変化が激しくなり、私も母も、急激な気温変化について行けず、体調不良で四苦八苦。

母は、早くに炬燵を準備、私は温風ヒーターを準備、母は、寒くなると布団に潜り込み、定番の、みの虫スタイル。私は、体の痺れに悩まされながらの体調管理、難しい。

原稿を書きながら、室温を22度に保っているが、手足の痺れは続いている。室外は10度以下に下がりはじめた。

続きは、後日に致します。

連日の急激な気温変動で、体調管理が難しく、久しぶりに体重計に乗ったならば、増えていました。「天高く・・・」の通りです。

注意して、農作業に従事しましょう。

このごろの母の症状は、自分の体調管理にも自信があるようで、私が思ってもいないような行動をします。

特に、食べ物に対する執着があり、昔食べていたと言っては、あれこれ注文があり、お店から買ったものを出すと、材料は家にあるのだから、作りなさい。手作りのものが食べたい。等々

私が仕事で家にいないと、鍋いっぱいの料理が作ってあり、二人で三日間くらい同じものを食べることに。二人だから、小さいお鍋で作ったらと、言うと、昔はこのくらいは食べた。と返答

このごろは、冷蔵庫に母が作った煮物が一杯。

必死に片付けたら、体重が、ストレスからまた食べていたようです。

どうりで、作業ズボンがきつくなるわけだ。

食べ過ぎに、反省して、寒くなっているのにダイエット

寒さが、さらに増して感じることになりそうです。

母の時間感覚と、私の行動時間

母が、朝用事に出かけようとする私を呼び止め、あれをやってくれ、これもと、急に言い出す。戻ってきたならすぐにやってあげるから30分くらい待ってくれと言うと、急に不機嫌になり、あらぬことを言い出す。母と、押し問答をしているうちに時間となり、母を叱り急いで用事を済ませる、用事を済まして戻り、母の言うことを聞くと、どこかに出かけてしまうのだと思ったから、居るうちに用事を頼んだと、平気で答える。

このごろ、こんなことが多くなっている。

母が「あれ、何処にあったかな」と言いながら、薬を探している。

昨日も、同じ薬を探し、自分で薬箱に入れて、これで安心と言っていたのに、飲み薬の箱と、貼り薬の箱を交互に探している。

最後には、この薬を探しているのだけれどと、言いながら薬の袋を渡します。中には薬が入っているのですが、この薬が見当たらない。

どの袋に入っているのだろうと言っています。

薬の袋の中に入っているよと教えると、中身を見て、この薬じゃない。違う薬だと言いながら「ここに付ける薬」と言いながら、飲み薬の箱を探しています。

ほんの、数分間探したのに、本来の薬を忘れてしまい、塗り薬が分らなくなってしまい、迷う母の姿がそこにあります。

この薬だと、きつく言うと、反抗するので、このごろは持ってきたものを見てあげるようにしていますが、それさえも出来なくなってしまうのかと思うと、本人も「もうじき惚けてしまうのかな~」と言っています。まだ会話が出来、話が通じているので安心していますが、一方通行になった時はと思うと悲しいものがあります。

母の腰の痛みも、術後の経過がよく、本人は体調の良い日には家の庭周りを歩くまでに回復しているが、天候が急変すると床につきます。天候が安定していると、重い物の移動以外は、健常者の行動に近い物があり、時々ドッキリさせられ、後で胸を撫で下ろしたり、一喜一憂、ハラハラ、ドキドキ、楽しませていただいています。

現在私は、食事の用意とお風呂と、重いものの運搬が主な介護生活ですが、これから仕事が増えて行きそうなので、心の準備をしておこうと思っているのに、体調がすぐれない。

ちょっと精神的に疲れたのかな

気合いを入れて、私なりの介護生活ライフを確立しなくてはと思っております。   

でわまた。

つづく

▲上に

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